ファンタジア【ツイステッドワンダーランド】 (ページ6)

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ユウ視点

こんにちは、ユウです。

僕は今、凄く混乱しています。

目覚めたら棺桶の中に入ってるし、喋る狸みたいな猫に制服を脱げと言われ炎を放たれるし・・・

今は知らない人に引っ張られて知らない場所を逃げ回っている。

僕よりも小柄なのに力強くて振り払うことが出来ない。

しばらく色んな場所に逃げ回っていると沢山の本が収納された部屋へ辿り着いた。

全力疾走で逃げ回ったせいで凄く疲れてしまった。

その場に座り込んでしまう。

ユウ「はぁはぁ・・・つ、疲れた・・・」(汗

「大丈夫？」

透き通った綺麗な声に少しビクッとした。

知らない人が優しく声を掛けながら背中を優しく摩ってくれた。

「ごめんね、無理させちゃって。」

ユウ「いや、大丈夫だよ。助けてくれたんだろう？ありがとう！」

お礼を言うと「良かった。」と安堵した声を漏らしていた。

ユウ「それにしても、ここは一体・・・」

「沢山の本があるし雰囲気的に図書室かも。」

ユウ「で、でも、本とか浮いてるんだけど！」

「え？私の国の王立図書館も普通に浮いてますよ？」

王立図書館？普通に浮いている？

どういうこと？

「！」

突然、体をビクッとさせて立ち上がった。

ユウ「どうしたの！？」

「・・・来る。」

そう言うと先程の炎が襲ってきた。

狸？「オレ様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！」

またあの狸みたいな猫が現れた。

僕は咄嗟に知らない人を守るために後ろに隠した。

何故だか知らないけど・・・この人を守らないと！

狸？「さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を＿」

知らない人を庇っていた腕の力が強くなる。

身構えていると＿

ピシャンッ！

狸みたいな猫に紐状の何かが当たったみたいだ。

狸？「ふぎゃっ！？痛ぇゾ！なんだぁこの紐！」

怪しい仮面「紐ではありません。愛の鞭です！」

怪しい仮面を被った男が紐で猫を拘束した。

二人(また変なのが来た。)←