ファンタジア【ツイステッドワンダーランド】 (ページ35)

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カンナ視点

私たちは協力してオンボロ寮の掃除を始める。

ユウ君はブラウニーちゃんたちに負けないくらい掃除上手だったので早めに自分たちが使う部屋の掃除を終えた。

１２時前には自室だけではなくキッチンと談話室、浴室などの部屋も使えるように綺麗にした。

ユウ「ふ～！これでいいかな？」

「うん。床や壁とかの穴は魔法で簡単に補正しといたから一応は雨風と隙間風は凌げますよ。」

グリム「つ、疲れたんだゾ～・・・」(バタンッ

グリム君はバタッと倒れた。

「ブラウニーちゃんたち、お掃除お疲れ様です。また呼ぶかもしれないから。次は貴女たちの好物のパンケーキとかミルクとかあげるね。」

ブラウニーたち「ミュ～！」(喜び

ブラウニーちゃんたちはありがとう！と喜んでから魔法陣の中へ戻って行った。

「シーツは学園長さんから新しいシーツと枕、掛け布団を貰ったからベッドにセットして寝ましょうか。」

ユウ「そうだね。じゃあ、僕とグリムは一緒の部屋だから。おやすみ、カンナちゃん。」

「はい。おやすみなさい、ユウ君、グリム君。」

グリム「おやすみなんだゾ～。ふな"～。」(欠伸

ユウ君は眠たそうなグリム君を抱えて部屋に入って行った。

私もベッドのシーツなどを持ってユウ君の部屋の隣の部屋に入っていった。

月明かりに照らされた部屋は年季は入っているが雰囲気が良い。

ベッドの側に設置している窓に近づいて外を眺める。

美しい満月は淡い光を帯びていた。

(綺麗な・・・月明かり・・・)

すぐにベッドを整えてからユウ君たちに気づかれないように外へ出た。