*＊ secret girl 3 ＊*

＊you side ページ22

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“馬鹿”






“不器用”






私にそう言って握ったエリたんさんの
手はとても温かい









『……エリたんさん？』









エリたんさんの発言の意図が

聞きたくて名前を呼ぶ









E「……Aはさ、8年間 将吉さんと一緒だったんだよね？」




『……はい』









改めて言われると、私は8年もの間

将吉を縛りつけてしまっていたんだ……









そう思うと少し悲しかった。









E「じゃあさ、Aが逆の立場だとして……8年一緒にいた将吉さんが突然Aの元を去るっていったら…どう思う？」



『……どう思うって、…』









エリたんさんに言われて答えは直ぐに浮かんだ









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『……寂しい、』









私がそう言うとエリたんさんは “ でしょ？ ” と
今度は眉尻を下げたまま少し笑った







E「確かに縛っていたかもしれない…、だから
解放したいって思う気持ちも分かるよ？


……でも、将吉さん自身がどうしたいか聞いたの？」









それだけ言うとエリたんさんはパッと手を離した









……手の温もりは、徐々に薄れていく









私は他の誰でもない、彼と目を合わせた









久々にあった、2人の視線。









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『……将吉は、……私が離れて、寂しかった…？』









しどろもどろになりながらも

必死に言葉をつなぐ









でも将吉はそんな私を見て
少し困ったように微笑んだ









そのまま手を私の頭に乗せて
くしゃ、っと軽く髪を撫でられる









まるで髪の毛から、温度が伝わったかのように…









将吉が触れた頭から何故か

懐かしい温かみを感じた







.









将「……寂しかったに決まってんだろ、ばかA」









拗ねた子供のようにそのまま
髪をぐちゃぐちゃにされた









顔を上げると、悲しげな

表情で笑う貴方がいた









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更新全然出来なくてすみません(ToT)
今日でテストが終わるので、また
夜に更新できたらなと思っています！


コメント、評価 本当にありがとうございます！

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