【そらる】「久しぶり」とその先の気持ち【歌い手】

◇16話 ページ18

「音ゲー………は前したし」


「いいですよ？その代わり別の機種で！」


「お？また対決でもするか？」


「受けて立ちます………！！」


罰ゲームは昼食を奢る。


今度こそ勝つ………！


機械で音楽を選んでいるとそらるさんが何かを思い出したように声をかけてきた。


「ところで涼宮が前1回ミスした時何か気づいたみたいだったけど………」


「え？…………あぁ、先輩の声がそらるさんに似てるなーって」


「それで俺がそらるだって気付いたんだ」


「確信は無かったですけどね」


ふぅ〜んと曖昧な返事をするそらるさん。


何なのだ一体。


「これにしましょ！」


「いいぜ。俺が勝つけどな」


「言いましたね！？次こそは私が勝ちますから！」


さぁ！勝負ですよ先輩！


いや、今は“そらるさん”かな。







「負けた…………」


「ふっふっふー。これは自信があったのですよ！お昼ご飯ご馳走になりまーす！」


「はいはい」


苦笑してから先輩は次の行き先を尋ねる。


「あれしてみません？」


笑いながらある機械を指差す。


「ぷ、プリクラ…………？」

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