【そらる】「久しぶり」とその先の気持ち【歌い手】

◆5話 ページ7

「先輩！」



久しぶりに見た先輩の姿。

だけど、卒業のときとあんまり変わってなくて、やっぱり先輩だなぁという感じがした。




「結構待った？」


「全然、私もさっき来たばっかです。」


「なら良かった。」




そう言って先輩はふわりと笑った。


…この笑い方、懐かしい…。




「よし、じゃあどこ行く？」

「えっ、先輩まさかのノープランですか？」

「……そうだけど…。」




マジですか…。
ま、先輩らしいから良しとしよう。






「で、何処か行きたいところある？」

「んー、別に…って感じですけど、とりあえずどっかのカフェ入りません？」

「いいね、賛成。」




駅から少し歩いたところに最近できたであろうオシャレなカフェがあったので、私達はそこに入った。




向かい合って席に座り、それぞれのみ飲み物を註文した。




「ねぇ、さっき隣に並んでてふと思ったんだけど涼宮身長伸びた？」

「よくぞ聞いてくれました！実は先輩が卒業してから3cmも伸びたんですよ！ホントに奇跡だと思いました。」


私がそう言うと、先輩は「なんで女なのにそんなに伸びるの…？」と苦笑を漏らしていた。




「でも、それ以外はあんまり変わってないよね。」

「そーですか？それは先輩も一緒だと思うんですけどー。」

「んー…そうかもね。」








先輩はさっきと同じようににふわりと笑った。

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