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25枚目 ページ26

〜そらるside〜

勢いよくまふまふと同時に振り返った。


何かの悪戯か。

それとも、桜が起こした奇跡か。


するとそこには触れられそうなくらい近い場所に彼女がいた。


「桜.........花.........?」

「ったく.....いたんなら言えよ、ばか」

「言ってたんだよー、聞こえなかった2人が悪い」


冗談めかした口調だけど彼女は涙を流していた。

拭っても、拭っても...3人とも涙は止まらなかった。


「なぁ、桜花.......」


今なら、あのとき言えなかった言葉が言える。




「好きだよ」



彼女は花笑みを浮かべ、「私も」と短く返事した。


「2人とも、忘れないで。いつまでも、私は側にいるから」

「いやっ.....桜花.....」


手を伸ばしてまふまふはだんだんと消えてゆく桜花を捕まえようとする。



「そらる、まふ、私の夢を叶えてくれてありがとう」


「私の事を好きと言ってくれてありがとう」


「貴方達に出会えて良かった」


そう言って彼女は桜の花弁と混ざって消えていった。

しばしの静寂。

まふがくるりとマイクに向き直り、ゆっくりと歌い始める。


「遥か...遠く、遠く...遠く.....咲き乱れる」

「.....ボクは幸せだ 泣かないから.......!」


桜花、俺は幸せだったよ。

ありがとう。大好き。






これまでも、これからも





「「キミに届け 桜花二袖シグレ.....!!!」」








______________________



After the Rain初の、野外ライブは伝説となった。

あれから、桜花の姿を見ることは無かった。

でも、ずっと思っている。




彼女はいつも俺たちの傍にいると_____

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(プロフ) - 月夜さん» そう言っていただけて光栄です!最後まで読んで下さりありがとうございました! (2018年7月19日 17時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最高でした、とても感動してつい涙してしまいました。とても良かったです (2018年7月19日 15時) (レス) id: 56b5102f12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます! (2018年7月2日 14時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 最高でした………めっちゃ感動しますね(´Д⊂ヽ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 0836a54460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:ないよ  
作成日時:2018年3月14日 20時

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