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〜そらるside〜
「明日の朝、桜見てから登校しましょう！」
昨日の学校からの帰り道に後輩で親友でもあるまふまふがそんな提案をしてきた。
自分自身、桜が好きなのでその提案には二つ返事で賛成した。
「忘れ物したので先に行っててください！」
当日の朝、そう言って家に引き返したまふまふを見送り、1人で桜の咲く丘へ。
小高い丘を登ると見えてきたのは大きな桜と1人の女性。
「っ…………」
彼女の横顔は息を飲むほど美しく、腰まで伸びた黒く艶やかな髪と華奢な肩。
どうやら彼女から俺は見えていないらしい。
途端心地の良い風が桜を舞い上げ、彼女の髪を色づけた。
「綺麗………」
気付けばそんな言葉を呟いていた。
すると彼女がこちらに気付き振り返る。
「あ、すみません……」
反射的に謝ると彼女は一瞬驚いたらしいがすぐにふわりと笑う。
「いえ。貴方も桜を見に？」
鈴の音のような彼女の声が静かな空間に響き渡る。
「まぁそんなところです」
今自分は上手く笑えているだろうか。
何を話そうか、そんなことを考えていると彼女は去っていくところだった。
「ねぇ、キミ」
「は、はい」
「ここ、桜付いてる」
そう言って桜の花びらが付いているところを教えてあげると慌てる彼女。
「え？……あ、ホントだ。ありがとうございます」
彼女はまたふわりと笑い、去っていく。
彼女の姿が見えなくなると代わりに見えてきたのはまふまふ。
「すみませんーお待たせしました！」
「…………なぁ、まふまふ。お前って一目惚れとか信じるタイプ？」
「え？まぁ信じますけど……まさかそらるさん………！」
そのまさかだよ、と言って俺は笑った。
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京(プロフ) - 月夜さん» そう言っていただけて光栄です！最後まで読んで下さりありがとうございました！ (2018年7月19日 17時) (
レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最高でした、とても感動してつい涙してしまいました。とても良かったです (2018年7月19日 15時) (レス) id: 56b5102f12 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます！ (2018年7月2日 14時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 最高でした………めっちゃ感動しますね(´Д⊂ヽ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 0836a54460 (このIDを非表示/違反報告)
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