21杯目 ページ23
まふ「Aちゃん、全部記憶が戻ったって！？」
『まふくん...！それにセンラくんにそらるさんも！』
なるせ「ホントに戻ってる...」
あらき「フリじゃないよな？」
『そんなことしても私に意味ないでしょ？』
確かに、と頷きあらきくんは私の頭を乱暴に撫でた。
驚き戸惑っていると、他のメンバーも軽く叩いてきたり、あらきくんと一緒になって頭を乱暴に撫でてきた。
un:c「心配したんだからな！？」
『あはは...ご迷惑おかけしました』
luz「ところで元の世界に帰る方法って？」
『そうだよ！』
ぐちゃぐちゃになった髪を手櫛で整え、大時計の前に立つ。
それはあらきくんが「何か行動を起こせば時が進む」と説明してくれた時計。
現在の時刻は大体3時半を示している。
もしかしたら、と思い時計のカバーを外す。そして、長針と短針を動かすべく力を込める。
『！！』
そらる「う、動いた.....」
あらき「なんで...一回試したけどびくとも動かなかったけど...？」
時計の針が動くことを確認してから、動かすのを止め、みんなの方を向く。
『何か行動を起こせば時計が動く。きっとこの時計の針が動く鍵は私の記憶だったんだと思う』
センラ「つまりAの記憶が戻ったから時計が動いたって事...？」
『多分ね。問題は何時に合わせるかなんだけど......』
うーん、とみんなで腕を組んで考える。
これはまふくんが作ってくれた曲の中。つまり曲の中にヒントがあるはず......
あ、と小さな声を漏らすとみんなと目が合う。
「「「『12時！！』」」」
時計の針をくるくると動かし、12時より少し手前で止める。
もしこれで間違っていたら？私たちは一体どうしたら......
そんな不安な気持ちを吹き飛ばすかのように不意に握られた左手。
そこには微笑んだluzくんが。後ろを振り向くとまるで大丈夫とでも言ってくれているみたいに、みんなが笑顔で私の目を見つめてくれている。
それに頷きで返し、深呼吸をしてもう一度針に指をかける。
カチリ
12時に合わせると屋敷内に大きな鐘の音が鳴る。
セルリアンブルーとマゼンタの蝶が私の目の前を横切った。
その記憶を最後に、私の意識は暗闇へと落ちていった。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！前作も見てくださっているとか神様ですか.....！？更新ペース亀さんで申し訳ないですm(_ _)m (2019年9月23日 13時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 応援してます。前作も見てます。更新頑張ってください((最近更新されてませんけど大丈夫ですか (2019年9月21日 21時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - お鈴さん» コメントありがとうございます！口調がわからない人が多いので助かります...！またおかしな点などがあれば教えて頂けると幸いです。 (2019年9月4日 7時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - コメント失礼します！8話のあんくさんなんですが、関西弁担っになってますが、あんくさんは方言で話さないです。ご迷惑だったら申し訳ありません。 (2019年9月4日 1時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/mugi__kmg
作成日時：2019年8月26日 20時
