11杯目 ページ13
センラ「何、かぁ……難しい質問やなぁ」
『第一、さっきも言いましたけど何故あなた方は私の名前を知ってるんですか？』
センラ「んー……詳しいことは言えへんってのが答えやな」
『言えないって……私は巻き込まれた張本人なんですから知る権利くらい有るでしょう？』
センラ「Aちゃんのためにも、余計に言えへん」
はぁ？と声が出る。
私のために教えられないって、一体どういうこと？
この人たちは「何のために私をこの夢に
『……貴方が知ってることを全て教えてください』
センラ「それは……リーダーに聞いてみて。ボクからは何も言えへん」
『リー、ダー……？』
センラ「一番背の高い、銀髪の人」
特徴を言われ、真ん中に立っていた人が確かそんな容貌だったことを思い出す。
やはりあの方がリーダーだったか。
センラ「グラス空やん。もう一杯飲んで行き？」
『そんなことをしている暇は……「XYZを」ちょっと！』
まぁまぁとなだめられ、渋々立とうとしていた席に着く。
センラさんも同じのを注文し、美味しそうに飲んでいた。
こんなところでモタモタしている暇はない。ぐーっと一気にカクテルを飲み干した。
センラ「あっ、バカ……！」
『！？げほっげほっ！……何これキッツ！げほっ』
センラ「どこに26度のカクテル一気飲みするアホがおるんよ……言ってなかったボクも悪いけど」
『げほっ、喉焼ける……』
ごほごほと咳き込んでいると、背中を撫でてくれる手が。言うまでもなくセンラさんだった。
水を飲むとやっと少し落ち着いた。
『ありがとうございます。このことは一生忘れません』
センラ「ボクが勧めたお酒やっていうのは忘れといてな〜」
『それこそ一生忘れませんよ』
何が面白いのか、センラさんはケラケラ笑ったあとふっ、と優しい顔になった。
センラ「そんなところも素敵やけどな」
『っ……！バカじゃないんですかっ』
センラ「ははっ。次の部屋はそのドアから行けるから」
『……ありがとうございます』
最後までよく掴めない人だった。
一礼し、次の扉に手を掛ける。
さて、次は誰が待っているのか。早くリーダーさんに会いたいのだが。
「こんな所でもやっぱりAちゃんはAちゃんやね」
ボソリとセンラさんが発したこの言葉が私の耳に入ることはなかった。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！前作も見てくださっているとか神様ですか.....！？更新ペース亀さんで申し訳ないですm(_ _)m (2019年9月23日 13時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 応援してます。前作も見てます。更新頑張ってください((最近更新されてませんけど大丈夫ですか (2019年9月21日 21時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - お鈴さん» コメントありがとうございます！口調がわからない人が多いので助かります...！またおかしな点などがあれば教えて頂けると幸いです。 (2019年9月4日 7時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - コメント失礼します！8話のあんくさんなんですが、関西弁担っになってますが、あんくさんは方言で話さないです。ご迷惑だったら申し訳ありません。 (2019年9月4日 1時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/mugi__kmg
作成日時：2019年8月26日 20時
