9杯目 ページ11
『その、いろいろありがとうございました』
un:c「いえいえ！楽しんでくれたみたいなら良かった！」
恋人繋ぎされていた手は早々に離し、普通に祭りを楽しんだのだがun:cさんには色々迷惑をかけてしまった。
un:c「まさかAちゃんがあんなに方向音痴とはね〜」
『それは言わないで下さい......！』
と、まぁこんな感じだ。
un:c「真っ直ぐ行った先に扉があるから。そこを出たら別の人がいるよ」
『まだいるんですか......』
un:c「あははっ、あと4人はいるからね〜」
多いな、と嫌気が差したが残念ながら逃げる道も方法も私には分からない。
第一、逃げたところで自分の名前しか知らないこの状況はどちらにせよ危うい。
それなら今のところ悪さをしていないこの夢の住人たちに私の体を預けておいた方が安全だろう。
un:c「気を付けてね〜」
本当にこれ以上は付いてくる気がないのか、un:cさんは扉の数メートル前で立ったまま動かない。
礼儀として深く一礼してからドアノブに手をかけた。
.
扉を開けるとそこはバーのような景観の世界だった。
扉に背を向けカウンター席に腰掛けているのは見覚えのある人物。
『貴方......ここに来たときに私の質問に答えてくれた方、ですよね？』
この声でやっと私の存在に気付いたのか、飲んでいたカクテルグラスを置いて私の目を見た。
？「あぁごめん、来てたん？ぼーっとしてて気付かんかったわ」
『いえ......それであの、ここは一体......』
？「見て分からへん？.......あ、もしくは来たことないんかな」
そういう意味で言ったわけではなかったのだが...訂正するのも面倒だ、ここは話を合わせておこう。
？「まぁええわ。とりあえずここ座り〜」
そう言って黄色い髪の関西弁の男性は自分の隣の席をポンポンと叩く。
そして何かを思い出したように「あ」と小さく声を上げ、
センラ「ボクの名前はセンラな。よろしゅう」
黄色い髪の関西弁の男性、もといセンラさんは手を差し出してきた。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！前作も見てくださっているとか神様ですか.....！？更新ペース亀さんで申し訳ないですm(_ _)m (2019年9月23日 13時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 応援してます。前作も見てます。更新頑張ってください((最近更新されてませんけど大丈夫ですか (2019年9月21日 21時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - お鈴さん» コメントありがとうございます！口調がわからない人が多いので助かります...！またおかしな点などがあれば教えて頂けると幸いです。 (2019年9月4日 7時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - コメント失礼します！8話のあんくさんなんですが、関西弁担っになってますが、あんくさんは方言で話さないです。ご迷惑だったら申し訳ありません。 (2019年9月4日 1時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/mugi__kmg
作成日時：2019年8月26日 20時
