2杯目 ページ4
説明をしよう、そう告げた白髪バーコードさんが次に繋げた言葉はあまりにもシンプルすぎるものだった。
まふまふ「この世界は全て夢です。そして貴方はボクらの最後の希望です」
『最後の、希望……？』
ゆっくりと首を縦に振り微笑む。
意味を聞いたが「今は教えられない」、「いずれ分かる」の一点張りだ。きっとこれ以上は何も聞き出せないだろう。
まふまふ「どうせどの未来を探したってフィナーレは同じなんですから」
そらる「それならば何も知らず、ここで終わりにしよう？」
さほど大きい声ではなかったのに、その声が頭の中に反響して離れなかった。
正直ここは夢の中です、と突然告げられてハイそうですかと言える順応能力は私には無い。
ただでさえほとんどの記憶が抜けていて、自分が何者なのか、何のためにこの夢を見ているのか。その意図がさっぱり分からない。
夢にしてはやけにリアルな描写。ハッキリと自分の意志を持って動く8人のニンゲン。
これが本当に夢だというのであれば今すぐに覚めて欲しい。
luz「ずっとこの場所に留まっているわけにもいかないので。そろそろ動きましょう」
そう言って真ん中に立っていたサーカス団の団長みたいな服を着た方は高々と腕を掲げ、指を鳴らした。
パチンッ
耳にその音が届いたと同時に私の瞳が映し出す世界が場所を変える。
確かにこれは夢じゃないと出来ない技だな、と感心していたら隣にいる人物に気付いていなかった。
？「ねぇ、あたしいること気付いてる？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 552人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！前作も見てくださっているとか神様ですか.....！？更新ペース亀さんで申し訳ないですm(_ _)m (2019年9月23日 13時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 応援してます。前作も見てます。更新頑張ってください((最近更新されてませんけど大丈夫ですか (2019年9月21日 21時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - お鈴さん» コメントありがとうございます！口調がわからない人が多いので助かります...！またおかしな点などがあれば教えて頂けると幸いです。 (2019年9月4日 7時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - コメント失礼します！8話のあんくさんなんですが、関西弁担っになってますが、あんくさんは方言で話さないです。ご迷惑だったら申し訳ありません。 (2019年9月4日 1時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：京 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/mugi__kmg
作成日時：2019年8月26日 20時
