【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ10)

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「んで、俺には近づかねぇんだよ？」

「嫌々〜！気のせいだよ！！」

まさか放課後、こんな事になるなんて思いもしなかった。
目の前には般若ともいえる爆豪くんの顔があり、それでもイケメンだなと思ってしまう私は重症ぽい。

今日は学校での居残りがあり、とぼとぼと1人で帰っていたらヒーロー科の下校と被ったらしい。

イケメン観察が出来る！やった！！
なんて喜んでいたけれど、下駄箱でばったり爆豪くんと会いイケメンオーラが肌に感じようとした時に「帰るぞ。」なんて一緒に帰ろうとお誘いをいただいた。

この頃、私の運がおかしい気がするが有り難く誘いに乗ったのがいけなかったんだ。
だって校門出た瞬間、そう言われたもの。

「アホづらとは結構近かったじゃねぇかよ。」
「気のせいですよ！」

危なかったけれどそんなでもなかった気がする。
爆豪くんの方が近い気がするけれど…。
そんな事が言えずにあはは。と笑っている。

　
「爆豪くんとも近いよ！だってお菓子とか朝、くださっているじゃん！」

「そうだ、そうだ…。てめぇ、朝逃げやがって。」
「逃げてないよ！用事があって…！」

ひ、ひぇぇぇ、イケメン！！
段々と距離が近くなっていく中、私のイケメン観察も本格的に発動しそうになる。
ま、眉毛長い…。本当に綺麗な感じ…。

爆豪くんって美人さんだよね。

「…ほら、口開けよ！！」

「は、はい！！！」

爆豪くんの観察をしていたら急に言われてびっくりして口を開く。
すると昼休みの響香みたいにポイッと口の中に入れられた。

そして、昼休みとは違う甘さ。
果物の甘さが口の中に広がる。

「飴…？」
「その他に何があるんだよ。」

イケメンだけど、口は悪い。
一種のツンデレなのかな…？それはそれでいい感じ。
なんて親指を上げたい気持ちを抑えて、「ありがとう！」とお礼をいう。

…て、私爆豪くんに餌付けされているんだ！！

「朝に引き続き、何やっているんだ…？」

後ろからそう聞こえて振り返るとそこには朝同様、凄くイケメンで天然な一面がある轟くんが不審な顔をしながら立っていた。

い、イケメンオーラがぁぁ…！！！