【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ9)

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「A、夏場とか大丈夫なの？」

「だ、大丈夫だよ、響香！私、結構やる気満々だから！」

前まで行きたくないと言っていた奴はどこのどいつだ。
なんて言葉の似合うけれど、ポジティブに考えなければ。

あとは、他の人に迷惑をかけないように。

A組への紹介が終わった後、すぐ昼休みになったので響香が私の所まで来てくれた。
そうして心配する響香に向かって力こぶしをだすポーズを取って笑いかける。

「嫌々。運動音痴でしかも、暑さに弱いのに。」

「暑さはどうにかなる！！運動神経はどうにかならない！！」

そう笑いかけていると響香は自分の席に戻ってしまった。
あ…絶対に飽きれているんだ。少し心が痛い。

教卓の近くだったのでA組から出ようと扉の方へ向いた瞬間、ちょんちょんと肩を突かれた。

「Aちゃんだよね！俺の事、覚えている？」

「チャ…上鳴くんだよね？体育祭で覚えてます！」

チャライケメンと言おうとしてしまった。
危ない、危ない。掟を破るところだったぜ。

話しかけてくださったのは、上鳴くん。
体育祭の所にトーナメント戦までいった結構な実力者だと思うチャライケメンくん。
髪の毛は金髪で黒の稲妻がメッシュみたいにある。
コミュニケーション力は凄くありそう。

笑いかけて言うと「連絡先交換しない？」なんて言われてびっくりする。
断る理由が何もない。しかも、距離近いし、この頃運が凄いな…。

スマホを出そうとした瞬間、後ろから響香が来てそちらの方を見る。
手には何かを持っている。

「A、口開けて。」

そう言われて素直に口を開けるとポイッと何かを入れられて口を閉じる。
口の中は、甘みが広がり響香を観る。

「響香！これ、限定のチョコ！」

「そうそう、ゲットした。」

ひぇぇ、嬉しい！！
嬉しくてにこにこしていると近くにいたお茶子が「私にも慣れ慣れしくしてほしい！」なんて言ってもらった。

「俺も毎日、お菓子あげようかな。」
「上鳴は目的が違う気がすっから、却下。」

「お茶子に対してはもう、デレデレだよ〜！」
「Aちゃん…！」

上鳴くんとも距離が少し近付いたかも。
…でも、あまり近づけないけれど。

チョコが口の中に広がる+イケメン観察が出来たと言う事に感謝している。
響香達とそのまま、食堂まで向かった。