【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ28)

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「暑いな……。」

夏休みが終わったというのにまだ暑い日が続く。
A組との交流は少しばかり無くなってしまった。
しかし、みんな良い子で『早くAちゃんと寮生活したい！』なんて言ってくれているのがありがたい。

まぁ、今週の土日にやっと"A組"との寮生活がスタートするけれど。

朝、日課になっていたイケメン観察も無くすようにして少し遅めの時間に行くようになったら本当に爆豪くんと轟くんに会わなくなった。

「夕方なのに暑いとか本当にあり得ないな…。」

涼しかった教室から出たらモワッと生暖かい空気が肌に感じた。
居残りさせられていたので皆よりも帰りが遅くなってしまったのがツライ。
というか、本当にあまり人が居ないよ。

溜め息をついてはモワモワしている廊下を歩いていく。

「……おい、安川。」

下駄箱でカバンが重いな。なんて呑気な事を思っていたら私の呼ぶ声が響きわたった。
恐る恐る後ろを見ると相変わらずの腰パンでポケットに手を突っ込んでいる……

「爆豪くん……？」
「避けるような事しやがって…てめぇは本当に逆撫でするのが得意だな……。」

え、ちょ、ええぇえ！！？？
ズシズシと怖い顔で近寄ってくる爆豪くん。

もしかして、餌付けの事！？嫌々、私はもうされない宣言したし…それでも、なんでそんな怒っているの！？
1歩下がると爆豪くんが2歩ぐらい近寄る。

「……ご、ごめんねぇぇ！！」

「あ"ぁ！、てめぇ今度は逃さねぇぞ！！」

ひ、ひぇぇぇ！！追いかけてきた！？
イケメンに追いかけられるなんて今日ぐらいしか存在しないよ！！

走っていくと爆豪くんに後ろから追いかけられる。
しかし、運動音痴なのでどんどんと距離が縮まってきて校舎裏の方へ行くと誰かと打つかってしまった。

めっちゃ良い匂い…じゃなくて！

「わ、轟くん！？ごめんね、痛かった？」

「安川久しぶりだな。」

「あ、あの……すごく言いづらいのですが…」

「離してもらえますか？」
何故か腕を掴まれて動けない状態になってしまった。
そんな状態を爆豪くんが見てないわけなく、後ろから怒鳴り声が聞こえてきたのは気のせいですか？

冷汗しかかかないし、なぜ離してくれないのかわからないしまさかのイケメンとの急接近でごちゃごちゃになり頭が混乱している。

「……ごめんね。アホな頭を許してほしい。」

「あ？急になに言って……。」

涙が溢れてきた。ちくしょう。
本当にこの頭アホ過ぎる。