【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ27)

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「響香！！元気だった！？」

「A！音信不通になって、急にメッセージ来たと思えば"公園に来いなんて"…。」

飽きれたように言われたけれど来てくれる所が本当に優しい。
そんな響香に抱きつくと溜め息をつかれた。

「……今日さ、お母さんからベストジーニストの雑誌貰ったよ。」

「良かったじゃん。」

「でもね、何も思わなかったの。」

離して近くにあるブランコに座ると響香も隣に座った。
ギコと錆びたような音が聞こえてくる。

「それは良かったの？悪かったの？」

「……分からない。でもね、ラグちゃんさんから言われた『大人になると外見じゃなくて内見になるからね』って言葉が忘れないられないの。」

また、涙が溢れてきた。
病院の時以来泣いてなかったけれど、何だか悲しくなってきて泣けてくる。

「……だからね、"イケメン観察部"は廃部にしようと思うの。
まだイケメンとか見ると観察しちゃうかもしれないから少しばかり避けることにする。」

「そっか。Aが選んだ事だから私は何も言わないよ。
というか、結構イケメン観察部も長ったよね。」

鼻水をズルっと吸ったら、「さっきの顔、不細工だった」と響香にドン引きされた。
むむ…！！酷いよ、響香！！

「イケメン観察部は小学の時からやってました！！というか、不細工とか酷いよ！」

「はいはい。というか、寮の話聞いた？」

小学生の時から一緒だった響香に打ち明けて少しばかりスッキリした。
ゴシゴシと腕で涙を拭き、響香を見る。

そして、にこりと笑いかけると鼻水が出てきてしまって汚いと怒られてしまった。

「夏休み終わってちょっとしたら、私の寮生活が始まる！！
それまではお母さんが心配だからなしだって。」

「そっか…Aも眠っていたからね。」

「……あと、寮はどこのクラスと暮らすと思う？」
「何だそれ、オヤジギャグ？」

違うよ！そう言おうとした瞬間、響香は考えて「同じクラスの子達でしょ？」なんて言った。
嫌、それもそうなんだけど…。

「A組の多数が仮免？取れたら、一緒に暮らす事になりました！！」

「え、ちょ、ええぇえ！？マジで！」

響香の驚きの声が公園中に響き渡り私はすぐに口を押さえた。