【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ3)

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「あの、耳郎響香さんいますか…？」

お昼休みになりA組に行き、響香を呼ぶと金髪のチャラいけれどチャイケメン系が「えぇ！？耳郎に用事！？」と驚いている。

そんな驚くものかなのかな…？

「響香ちゃんは今、いないよー。」

「あ、ありがとうございます！」

そっか居ないのか…。タイミング悪かったかな？
凄く愛想が良さそうな茶髪の可愛い女の子に渡そうとした瞬間、「A、どうしたの？」と私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

後ろを振り返ると響香ちゃんがいて、段々と顔がほころんでいく。

「響香！あのね、これ落とし物！」

「あぁ！これ失くしたと思っていたよ！ありがとう！」

良い事をした気分。
何だか誇らしくなってきてえっへんと腰に手を付けてポーズをする。

「チョコあるけれど食べる？」

チョコ！響香はそう言い教室に入って行き、入ってこいと手招きをする。
それにつられて入っていくとチャライケメンくんの近くだったのでチラッと見ると私の方に近づいてきた。

「彼女ー、もしかして耳郎のお友達？彼氏い、ぎゃあ！」

響香にイヤホンで頭を刺されて悲鳴を上げる。
あ…痛そう。というか、私にナンパ？

なんて言えば良いか分からなかったので見て、ご愁傷さまと思っていると響香が近づいてきた。

そして口にホイッとチョコを入れられる。
お、美味しい…！！バッと響香の方を見ると朝、見ていた轟くんと目があった。

びっくりして目線そらす。
イケメン観察部は闇の組織だから、あまり気付かれないように…。
てA組さんのオーラが本当に凄い。

男子も勿論、女子も。
何だか違う世界にきたようだ。

「チョコ美味しかった！ありがとう。」

「そうだ、これから昼ご飯食べに行くんだけど一緒にどう？
まぁ、私も友達いるけれど……。」

「ご、ご迷惑かけるから良いよ！」

本当に良い子…。
そりゃ、お昼の予定はないけれど！絶対に迷惑かけるし！
そう思い、断りを入れると近くにいた美人さんが「私は良いですわ。ぜひ、一緒に食べましょう！」なんてキラキラした目で私を見てきたので断れるに断れなくなった。

「八百万百ですわ、耳郎さんのお友達さんですよね？」

「あ、はい！Aと申します！」

自己紹介していると誰かと肩が当たってしまい、横を見るどギロリと赤い瞳が私を映し出した。
…イケメン。

「邪魔だ。」

「わ、すみません。」

イケメンは教室を出て行った。
あんなに近くでイケメン見たの初めてかもしれない。