【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ17)

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「轟くん、髪の毛…！」

「いつも乾かしてねぇからな。」

おいおい！！髪の毛少し湿っているじゃないか！
そんな姿もイケメン過ぎてやばい…え、似合いすぎてやばい。

2回思うほど、そして少しキレるほど素晴らしいその姿に今でも拝めそうな勢い。
そうだよ…イケメン観察部も発動できるよ。

本当は轟くんに穴が開くほど見ていたいが、そんな事をしている変人(だけど。)になってしまう。
「髪の毛乾かさないと風邪引いちゃうよ。」と気持ちと裏腹に轟くんに言った。

「おい。」

何だか凄く不機嫌な爆豪くん。嫌、いつも不機嫌か。
そんな爆豪くんの方を見ようとするが近いのでチラッと見た。

「……行かねぇのか、男子部屋に。さっき黒目が行くとか行かねぇとか騒いでいたぞ。」

「黒目？あ、三奈？そうなんだ、何かやるのかな。」

お風呂の時も何だか言っていたな。
轟くんも水を飲みに来たのか、水を飲んでこちらへやって来た。

するとスマートに私の前でしゃがみ込みじっと私の顔を見つめる。
それは遠くからではなく、結構近い距離から。

な、な、な、なんですと！？
何事か分からない気持ちとイケメンなオッドアイが私を映しだしていてそれに吸い込まれそうで。
気持ちがごちゃごちゃになり、何も出来なくなる。

「〜！！半分野郎、何やってんだよ！」

「わりぃ？バスで体調悪そうだったから今は大丈夫かなと。」

あの、今は大丈夫じゃありません！！
素早い動きで爆豪くんは私と轟くんの間に手を入れ、そして私の顔に手を乗せて見せないようにしている。

ありがたいけれど、爆豪くんのたくましいお手手が私の顔に！！
なんだかんだで色々な事が急すぎて、それどころじゃない。

イケメンにこんな事されるなんてきっと生きている内にもう無いんだろうな。あーめん。

「A？……て、今どんな状態？」

「え、ちょ！？わぁお！」

今、爆豪くんの手のひらしか見えてないが、響香の声が聞こえた気がする。
そして、三奈の黄色い叫び声も聞こえてきた気がする。

……これはある意味、夜が大変な事になりそうだ。
爆豪くんの手のひらの手相を見ながら、黄昏れていた。