【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ16)

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あの後、皆で美味しくご飯を食べてお風呂に入ってこうたくんが峰田くんを襲撃してくれて、何故かこうたくんが落ちて緑谷くんが支えてくれたらしい。

こんな濃厚な1日初めてだよ……。
そう思いながら、食堂の机にファイルを広げて書き込む。

ファイルとは相澤先生から貰った皆の個性やどこを伸ばしていくのかを書かれた物。
相澤先生がそういうのを書くとは思ってなかったけれど、響香が言ったとおりに生徒思いなんだな…。

見た目とは裏腹にそういう所もある相澤先生最高！

「青山くん、お腹壊しちゃうんだ……。」

日頃のイケメン観察のおかげで誰が誰だか分かるし、想像もできるようになった。
青山くんは凄いキラキラしている人で綺麗な金髪が似合う少年。
しかし、キラキラしていて性格もキラキラ大好きらしい。

「おい、てめぇ何やってるんだ。」

「わ、わぁぁぁあ！！！」

急に爆豪くんの声が聞こえたと思った瞬間、その声の方を見ると朝と同じぐらいに顔が近くびっくりして倒れ込んだ。
反射神経が良いのか腕を掴んで支えてくれて頭うつことはなかったのが幸い。

て、てか、近い！この頃、イケメン達との距離が近くなっているぞA！
固く誓った掟を忘れてしまったのか！？

「ありがとう！！爆豪くん！！」

「……てめぇは本当に俺の神経、逆撫でしてくるな。」

腕から手を離して貰うと凄く苛ついたような声が聞こえた。
嫌ね、イケメンが近くにいると黒歴史を思い出してしまうのですよね。

小学生の時に、イケメンくんの近くにい過ぎて最終的にはイケメンくんに気持ち悪がれて終わった話。
簡単に言えば、自業自得だ。そのためにあまり観察中は近寄らないようにしている。

若い頃は何でも出来たな……。
なんておばさんのような事を考えてるようになった。

「なんか、苛々させてごめんね……。」

「お前よく分かってないでそう言ってるだろ。」

はぁと溜め息を付かれて隣に座られた。
というか何故、爆豪くん？

「どうしたの？何か、私に用？」

「てめぇになんて用ねぇよ。只、水飲みにきたらてめぇがぶつぶつぶつぶつ独り言を言って、水飲み終わった後も言っていて聞きに来ただけだわ。」

ぶつぶつぶつぶつ独り言！？
そんなに独り言言っていたの！？

やってしまった！と口を手で押さえる。
ひぇ、お恥ずかしい所をイケメンに見せてしまった一生の恥。

「安川と爆豪か？」

そんなこんなで忘れてくれと爆豪くんに頼み込んでいたら轟くんがきた。