【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ13)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:47,397 hit

13 ページ13

・

「はよ起きろやぁ！！！」

「うわっ…あぁぁあ！！！」

今の状態を説明しよう。

大きな声でびっくりして目を思いっきり開いた。
横を反射的に見えると目の前には、爆豪くんの整った顔が間近にある。
イケメン過ぎてびっくりして反射的に響香の方へ上体だけ行ってしまった。

そして、響香が支えてくれて「何やっているの？」と飽きれた声が頭の上から聞こえる中、笑いがバス中に広まる。

「え、え、え？弱い頭だから全く理解が出来ないよ。」

「休憩場所に着いたんだけどAが寝ていて、起こしても起きなくて後ろ詰まっていたんだよ。」

「それに痺れきらして爆豪が耳元で叫んだんだけどね…。」なんて笑えを堪えたような声。
後ろを恐る恐る見ると男子達が居て、私が通せんぼしている状態だと寝ぼけた頭でも分かった。

私が見た所、爆豪くん以外の人達は笑っていて、そして爆豪くんはキレそうになっている。

初日からご迷惑をかけてしまった！

「すみませんでしたぁ！今後、気を付けます！」
謝罪を言い、すぐにシートベルトを外して補助席を片付けてバスの廊下を走り切る。
恥ずかしいし、何やっているんだ私は！

バスから出ると出口の方には飽きれたような相澤先生の顔。
それな顔に枯れたような笑い声しか出なかった。

「あれ、ここってパーキング？」

トイレ休憩なような場所ではない。
他の人が出てきても皆、疑問のような声が聞こえる。

「何の目的もなくでは意味が薄いからな。」
と隣にいた相澤先生の意味深なセリフが聞こえてきた。
どういう意味ですか？なんて聞こうとした瞬間、「よーーうイレイザー！」と女性の声が聞こえて横を振り返る。

「煌めく瞳でロックオン！」

「キュートにキャットなスティンガー！」

「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！！」

あの方々、テレビで見たことある！
可愛い人だ！猫耳付けている確か、ヒーローの方々だよね？

相澤先生が言うには、今回この合宿を見てくださるらしい。
ひ、ひぇ…ヒーロー科って凄いな。

普通科だったら体験出来ないような出来事だ。

「ここら一帯は私らの所有なんだけどね、
あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね。」

そう言い、マンダレイは山の方へ指を指す。
…じゃあ、何でこんな遠い所にバスを停めたの？

疑問が積もる。
トイレ休憩のため？でも、トイレなんてどこもないけれど。