【ヒロアカ】イケメン観察部 (ページ1)

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「あー！！発売されているぅぅ！？」

スマホの雑誌情報を見て叫ぶ女子高校生は私です。
今、ヒーローベストジーニストの雑誌が発売されました。

「うるさいんだけど！！」なんて部屋の外からお母さんの声が聞こえたが聞こえないふりふり。
だって……ファンだった人の雑誌だよ？興奮しなくて何をする。

スマホの前で拝むや拝む。
何なの…ベストジーニストの目線、けしからん。

ベストジーニストの方が私よりも年上だが、親父感覚にさせるとはさすがイケメン。
ニヤニヤしながら、スクショをして学校の準備をする。

「またイケメン…？」

朝ご飯を食べようと下に行くとお母さんが呆れたように私を見ている。
お母さんが1番の理解者でもあり、私のイケメン好きになるまでの経路を知っている人である。

テーブルに置いてあったトーストを一口食べてお母さんを見つめる。

「ベストジーニストの雑誌が発売された。」

「……はぁ、イケメン探しもいい加減凝りなさい。」

「お母さん結婚できるか心配。」なんて言いながら台所に行った。
そんなまだ高1だよ？心配し過ぎじゃない？

私、Aは生まれてこの方イケメンを観察するのが趣味です。
悪趣味だと言われるこの趣味ですが、迷惑をかけない程度ですのでご安心を。

迷惑をかけるイケメン観察は本当に最悪だと感じているし、本当にやりたくない。
だってそれをすると他人にも迷惑がかかると思うし、私の人生真っ暗になる。

そんなの駄目だ！秘密にしておいた方が良い！
固く誓った掟を守らなければいけない！

今、私の中で推しているイケメンが学校にいるのでそろそろ出なければ。
そう思っていると朝ご飯も完食して、学校に行く準備をした。