シンデレラはガラスの靴を叩き割った【wrwrd!】 (ページ7)

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期待なんかするな。ページ7

城下町は素敵な所。私のココロを癒してくれる。

『オシャレして行きたかったな。』

皆から誕生日プレゼント時としてくれた可愛いワンピースはもう、無い。あの時から引き裂かれていて。まるで、コネシマとシャオちゃんの私の絆を表しているみたいで。童話のシンデレラは、とっても素敵なお話。いじめられても、蔑まれても、ちゃんと家族の為に働いて＿＿＿＿＿＿＿『私、幹部になれてる……？』

なれてないに決まっている。なれていたら、"こんな事"され無いに決まっている。

体が重い。私が生きているのが、不思議でたまらない。死んでしまえ。死んでしまえ。死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ死んでしまえ＿＿＿

『うぅっ＿＿』

泣いてしまう。泣くな。無能は泣くな。感情を押し殺せ。でも、涙は反対にポロポロこぼれ落ちてしまう。

『死んで…しまえ。期待なんかするな。』

城下町＿＿早く、行こう。

＿＿＿＿＿

城を出ると、重たい空気は一気に蒸発した。

威勢の良い声。
所々に匂う、甘い香り。
公園を走り回る子供の無邪気な声。＿＿＿この子達は、何も知らない。

『どこに、行こう。』

＿＿＿＿お菓子…

マンちゃんも喜んでくれるかも知れない。

『何にしようかな。』

洋菓子店に行くことにした。ここのお店の名前はアップルガーデン。名前の通り、アップルパイが美味しい洋菓子店だ。総統御用達と言うだけあって、いつも行列が出来ている。

まあ、午後から行列が少し無くなるので来たのだが。

「何かお決まりでしたら声をお掛け下さい！」

『はい…えーと、アップルパイホールで、あと季節の果実のせマカロンを下さい。』

「はい！少々お待ち下さい！」

「お待たせしました！お仕事お疲れ様です！」

感謝の言葉だけで嬉しい。…城に戻ろう。