貴方が輝いている

年下彼女の苦悩 小林誠司 ページ4

俺の彼女は幼馴染で、現在は大学生。
そんな彼女に俺は悩まされている訳で。

『あ、ゆうちゃん？え、インカレの飲み会？うーん、今日は彼氏とご飯食べたいから、ごめんね？明日？明日は、はるちゃんとまこちゃん達に誘われてるから…。え、違うよお〜、相談乗って貰うだけ！何にもないよ笑』

インカレの飲み会だの、聞いたことない友達の名前が出てくると冷や冷やする。

まだまだ若い彼女には誘惑も出会いも沢山あるだろうから、俺みたいに年上で、特殊な職業だと尚更繋いでいないと不安になる。

『誠司くん、ごめんね！どうしたの？』

誠「いや、明日は飲み会なん？」

『あー、うん！

前にインカレに誘われて、同じ大学のまこちゃんと、まこちゃんの幼馴染で違う大学だけど、はるちゃんと仲良くなったの！2人とも優しいし！』

誠「そうなんや？あんま飲みすぎたらあかんで？女の子3人なら尚更」

『…？あ、そっか。誠司くん、まこちゃんもはるちゃんも男の子だよ』

誠「え！？」

『あ、ごめん！真琴くんと遙くんって名前なの。』

誠「あ、そうなんや…」

ほら、俺の知らない所で知らない男友達を作ってたりするんや。
ただ、俺が1番彼氏として何も出来てへんって分かってるから何も言えない。

翌日、飲み会に行ったであろう彼女がどうしても心配で待つが帰って来ない…。

ベランダで色々考えていると下に人影。
Aとガタイがいい男子2人。慌てて下へ見に行くと、何やら話をしていた。

真「本当に大丈夫？」

『うん、大丈夫！まこちゃん優しいねえ』

遙「彼氏に連絡入れなくて本当にいいのか？」

『今はね忙しいから仕方ないの、なるべく負担にならないようにしなきゃ。寂しくても、私が我慢しなきゃ…。』

真「うーん、多分だけど、Aちゃんの杞憂だと思うけどなあ。わざわざ下まで様子見に来てくれる彼氏さんみたいだし」

『え？誠司くん！』

明らかに酔ってるAが珍しく人目を気にせずに俺に抱きついて来た。

遙「夜分遅くにすみませんでした。」

誠「え、いや、何か相談乗って頂いてたみたいですみません。今後とも、Aと、仲良くしてやってください。」

つい、口を突いて出た言葉。でも、この2人なら、大丈夫という直感。2人に別れを告げ、部屋に戻った。

『遅くなって、ごめんなさい』

誠「ええよ、ただ、次からは連絡して？どんなに遅くても。心配やねん。大事やから…」

『！うん、必ず』

誠「約束な」

キスをすると、甘い香りに満たされた。

ずるい人 坂本勇人ちょっぴりダーク ＊→←応援してくれるのは 菅野○之

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