西川さんの彼女 (ページ24)

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とある看護師のお話ページ24

prrr…

「ぁ、また鳴ってる…」

震えが基本止まらない携帯の持ち主は、コロナ重症患者で運ばれてきたのは、山下Aさん。
北海道じゃ知らない人はもぐりな人物だと思う。

彼女が搬送されて3日間眠り続けてる。
ただ、かなり数値は運ばれてきたよりもずっと安定して大事はないので、身体が不必要に体力を使わない為に鎮静しているんだと思う。

電話はいろんな人から通知がきてるけど1番はやはり、西川遥輝の名前を見かける。

噂はあったけど、やっぱり…なんて。

倒れた時点で自分で通報していた彼女は、有名人で、すぐに病院から日ハムへ連絡が行き、あっという間にメディアに情報が出てた。

山Pもわざわざお忍びで面会にきて、隔離個室なので、窓越しながらも顔が見れて良かった、とこぼしてた。

「早く目を覚ましてあげてください…」

色んな人達がずっと待ってますよ。心でそう呟いていた時、目が開いたので聞こえたのかと驚いたのと、嬉しさ。

「山下さん！ここ、どこか分かります？」

『…びょー、いん…？わた、し…』

「今、先生呼ぶから！ちょっと待ってね！先生、山下さんが！」

先生が診察して、かなり重症化していたけど、肺にダメージは奇跡的に少なくかなり快方に向かっているそう。

「本当に良かったですね！先生が、検査行くまでなら、電話くらいなら無理がない範囲でしても良いそうですよ！」

『分かりました。ありがとうございます。
…あの、通知画面て見ちゃいました…？』

「…はい、すみません…」

『(しー)これで、お願いします』

口元に指を当てて内緒で、と。凄い絵になるなあ、女の私でもドキッとする。この人が一般人て嘘みたい。

「もちろんです！ゆっくり電話してください。終わったらナースコールしてもらえます？」

『ありがとうございます、りょーかいです』

部屋を出ると、話し声が聞こえた。

元気になって本当に良かった…