西川さんの彼女 (ページ3)

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鎮める術は召喚すべし。ページ3

時間的にそろそろ練習だが、お手伝いしてもらってからずっと離れない遥輝さん。

こういう時は、あの人達。

『もー！卓さーん！鬱陶しいんで回収して下さ～い』

遥「ずるいやん」

卓さんを呼んだらさすがに逆らえないだろうと思ったら顔を覗かせたのは違う方。

鍵「よ。今、卓、タオルの忘れ物取りに行ってるから俺がやったげよう笑
ほら、遥輝、ノック行けって」

遥「…Aも連れてっていいすか？」

鍵「残念、今日は投手チーム付きだから、お前がしっかり練習こなして、俺の試合の時盗塁してくれるなら、ナンパされないように見ててやるよ笑」

遥「…絶対ですよ！A、後でなー！」

鍵「はいはい、ほら行った行った！
Aも行くよ」

『はあい！陽平さんありがとー！今日はいっぱい撮るね！』

鍵「そりゃ、どーも笑
あ、卓じゃん」

グローブとタオルを抱えた卓さん。

卓「なんか、大将にAが呼んどった言われたっちゃけど？」

『飼い主に、ノック連れてってもらおうって思ったんですけど、奥様来てくれたから大丈夫でした！』

卓「あー、だから鍵谷がいる訳か。
つか、俺らは飼い主違うわ笑」

『だって、同学年コンビくらいですもん。言うこと聞かせられるのは。みゃーさん達には違う意味で飼い慣らしてくれますけども』

鍵「笑
まー、Aは可愛いから。心配なんでしょ、愛されてんじゃん」

『別に可愛くないです…。』

卓「いやいや、充分やろ。
割となんで芸能人とかならんかったのか不思議レベルっち話してたけど」

『んー、アメリカとロンドンに住んでた時はそれぞれお小遣い稼ぎでドラマとかに出てましたよ？』

鍵「え、ドラマ？」

『留学してすぐに、スカウトされてプロダクション入ったんです。
兄が不自由ないようにってお金入れてくれてたんですけど、やっぱり備えあれば憂いなしだったんで』

卓「昔からしっかりしてるっちゃね」

『…全然ですけどね笑』

鍵「あ、ね、明日いないんだって？」

『耳早いですね。明日は鎌ヶ谷行くんで、今日の夕方には出ます』

卓「遥輝に送ってもらうん？」

『遥輝さん、今日の夕方はラジオあるんで、自分の車で』

顔を見合わせる卓さんと陽平さん。え、何だろう？

鍵「いつまで向こういんの？」

『イベント調整とか色々あるんで2週間くらい？』

卓「空港に車置いたら金掛かるし、俺乗せてく」

『え、でも…』

鍵「甘えときなって！ついでにピン辺りに迎え頼んどくからさ」