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通常より早めにHRが切り上げられ、いつも迎えに来てくれるのは悪いので今日はA組に出向いてみようと思う。
廊下を歩いていると、相澤先生が教室から出て踵を返した。
いつも先生の背中しか見てないなぁと思いながら開け放たれた大きなドアへ駆ける。
「かーつきくん、かーえりましょ」
ひょっこりと顔を覗かせ、冗談めかしリズムに乗せる私に振り返る勝己くん。
「…おう。」
私に気付いた勝己くんは、少し驚いたのかぴくりと体が揺れる。
すぐに目を細め快諾をくれるからその笑顔に胸が高鳴った。やっぱり眉間に皺寄せてない方がかっこいいよ。
「エッ爆豪そんな顔できんの…俺ちょっと惚れそうになったんだけど」
「ふはっ、上鳴くん相変わらず面白いね」
うそん。と両手で口元を隠す上鳴くんに笑っていれば、相変わらず毒づいたかっちゃんの手が伸びる。
デフォルトの性格がひどすぎる、と今更ながらに扱いの雑さを可哀想に思っていれば、私の左手は勝己くんにとられた。
「アホ面ばっか見てンな。帰るぞ。」
「ちゃんと名前で呼んであげなよ。…じゃ、皆またね」
空いた右手で手を振り唖然とした教室を抜ける頃には指が絡む。
すりすりと親指が撫でる様に触れるが、何でもなさそうな顔で廊下一直線の勝己くん。自然体で甘いのはとんだご褒美過ぎるな、と舌を巻いた。
「…A組の皆には言ったの？」
「いや、別に。自ら言いふらすもんでもねェだろ」
「珍し。お前らまだひとりもんか可哀想に残念だったなクソガキどもっておごり高ぶってるかと思った」
「ぶっ飛ばされてェんかお前」
勢いよく睨まれ、物凄い形相の割には力の入っていないデコピン攻撃をくらう。いたい。と更々思っていない事を告げてみる。
だから帰る時A組の人達皆びっくりしてたんだねぇ、と緩む頬のまま少しだけ勝己くんの方へ距離を詰めた。寮では騒がしくなりそうだな、と緩む口角をそのままにさせていれば、むい、と頬をつままれた。
「にやけてんぞ」
「嬉しいからしょうがないじゃん」
覗き込む様に視界いっぱいを埋める勝己くんの指から逃れようと頬に空気を入れると、つまんでいた指が頬を撫でる。
時折優しい仕草はギャップが凄いんだよなぁ、と何枚も上手な彼に再び舌を巻きながら寮へと帰宅。
そのまま帰るのも勿体ない為、彼の部屋にお邪魔する事にした。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
