「無気力組を本気にさせた子」

第４３話 ページ46

『はっ・・・はっ・・・お、遅れてごめんね？』



待ち合わせ場所の遊園地の入り口前に行くと私服でも、ひときわイケメン度の高くなった英くんがス


マホをいじりながら待ってました。いや、かっこいいし眩しいわ。


集合時間より１０分早いのに・・・偉いなぁ・・・。


って感心してる場合じゃない！



国見「あ、おはよ。今来たとこだし大丈夫」


『ほんとに！？ホントに待ってない？正直に言っていいんだよ！』


国見「大丈夫だって。はい、手。迷子になっちゃダメでしょ？」


『え、あ、でも・・・いいの？』


国見「ん」


『ありがと』



遠慮がちに英くんの手を取る。


少しひんやりしてて、私よりも大きい手。


なんか、安心するなぁ。



国見「最初、何乗る？」


『まずはジェットコースターでしょ！！』


国見「ん、じゃ行こ」



いつも優しいんだけど、いつもよりなんて言うか・・・


紳士的？で、いつもの無気力な感じと紳士的な対応って言うか、新しい一面を見て


なんかわからないけど心の奥がムズムズして、少し息が苦しい。


でもキツイってわけじゃなくて、幸せな苦しさみたいな・・・。



国見「あ、順番来たね。やっぱり『一番前！！』だよね」


『ふふふ♪このスリルだよ！！さぁ、満喫するぞぉぉぉ！！』

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