第34話 ページ37
赤葦「……あ。おはよ。」
学校に登校中、赤葦先輩とばったり会った。いつもイケボが私の耳を幸せにしてくれる。
『おはようございますっ! 』
国見「……おはようございます。」
英くんは少し不服そうに眉間にしわを寄せているのだけれど、私はそれに気付かず。
『奇遇ですね! 良かったら、一緒に行きませんか? 』
赤葦先輩へ駆け寄って声を掛けた。すると、快く返事を返してくれる赤葦先輩。
赤葦「A、少し残念そうだったのにすぐ元気なったね。何かあったの? 」
と、赤葦先輩は、面白そうに、そして優しく聞いてくれるものだから、私は少しだけ嬉しくなる。
『聞いて下さいよお! 私、パンが良かったのにお母さんって出してくれたのがおにぎりだったんですよ!? 』
何だか自分でも可笑しくなって、笑みを浮かべながら赤葦先輩を見ると、赤葦先輩も微笑を浮かべる。
赤葦「それは残念だったね。でも俺はおにぎりも好きだけど。」
そんなぁ……! なんて言いながら赤葦先輩の隣を歩いていると、英くんにぐいっと腕を引っ張られた。
国見「俺は朝はパンかな。」
『!! だよね、パンだよねぇ!! さっすが英くん、分かってる!! 』
英くんに同意してもらえたことが嬉しくて、にこにこしながら言うと、英くんはフッと笑う。
いつの間にか、二人の間に挟まれていた私は肩を並べながら歩いた。数十分後に体育館に着いて、もっと話していたいと思ったのは言うまでもなく。
残念そうに笑うと、髪をくしゃっと乱すように撫でられて、意識してしまったことも、言うまでもないだろう。
撫でられたところに片方の手を当てて、ぷらりと降ろす。私の顔は熱を持ったのか、とても熱かった事が鮮明に記憶に残っている。
谷地「あ、Aちゃんおはよう! 」
『おはよー、やっちゃん!! 』
英くんにはやっぱり、やっちゃんみたいなthe・女の子みたいなカワイイ子がお似合いだよねぇ。
赤葦先輩にはやっぱり、雪絵先輩みたいな少しマイペースで思わず手を焼いてしまうような子がお似合い。
そんな子に、私はなれる気がしないんだけどね……。やっちゃんみたいな女子力もなければ、手を焼かせられる程の魅力とか、技術もない。
はぁ〜……。
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アネリア - 林檎好き系猫さん» はい!あ、返信が遅くなってスンマセンした!(´・ω・) (2018年6月4日 8時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - アネリアさん» お久しぶりです〜。最新話、やっと更新できました。またお話しましょうね。 (2018年5月26日 22時) (レス) id: 35daa82f1d (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - 月神 琉夏さん» あ、何か、妖怪○ォッチみたいになってしまった・・・ww (2018年5月15日 16時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - 月神 琉夏さん» ( 'ω')ウィッス!w (2018年5月14日 16時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - アネリアさん» アネリアさん、お久しぶりです!いつでも、何時でも来てください! (2018年5月14日 16時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神 琉夏・林檎好き系猫 | 作者ホームページ:http://
作成日時:2018年4月3日 23時