第32話 ページ35
『……そう言えば。赤葦先輩にも……ほっぺ……』
またも赤くなっていく顔を手で押さえながら、スマホで意味を調べる。画面をスライドする指が、今日と同じように震える。
それがまた、赤葦先輩の唇の感触を思い出す要因になっているらしい。赤葦先輩にキスされた方のほっぺをぱたぱたと優しく叩いた。
えーっと。ほっぺにキスする意味。それは親愛と厚情。……赤葦先輩の好きな人って……いやいや。そんな事はないよ!
ほ、ほら、欧米ではほっぺにキスは挨拶だし? あ、英くんのだって、私の思い違いなのかも。と、誰も聞いてなんかいないのに心の中で言い訳をする。
すると突然コンコン、とドアがノックされる。
『ひ、ひゃい! 』
変な声出た〜……。手に握りしめていたスマホは、とっさに机の引き出しに滑り込ませてしまった。
入ってきたのはお母さんで、不思議そうな顔をしながら私の机に麦茶を置いた。
「はい。さっきからぶつぶつ煩いからこれ飲んで落ち着きなさい。」
『う、煩いって失礼だなぁ。』
私がそう言うと、少し面倒くさそうに返事をしてから部屋から出ていく。置かれた麦茶には氷が入っていて、とても冷えている。
さっきからドキドキして、食べ物なんて通さなかった喉の奥の方まですーっと冷えた麦茶が入っていくような気がして。
火照った体が少し、落ちついたような気がする。
お母さんには感謝しながら、机の上に麦茶を置いた。カラン、と氷がグラスに当たって、涼しげな音がする。
火照った体と、少し蒸し暑くなっていた部屋に、ちょうどいい涼しげな音だった。
落ち着いたらどっと疲れが出てきて、私はぐーっと伸びをした。そして、スマホの電源を切った。
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アネリア - 林檎好き系猫さん» はい!あ、返信が遅くなってスンマセンした!(´・ω・) (2018年6月4日 8時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - アネリアさん» お久しぶりです〜。最新話、やっと更新できました。またお話しましょうね。 (2018年5月26日 22時) (レス) id: 35daa82f1d (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - 月神 琉夏さん» あ、何か、妖怪○ォッチみたいになってしまった・・・ww (2018年5月15日 16時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - 月神 琉夏さん» ( 'ω')ウィッス!w (2018年5月14日 16時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - アネリアさん» アネリアさん、お久しぶりです!いつでも、何時でも来てください! (2018年5月14日 16時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月神 琉夏・林檎好き系猫 | 作者ホームページ:http://
作成日時:2018年4月3日 23時