木兎の彼女は私なのに。【木兎光太郎】

epilogue ページ45

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「ぼーくと！今日も部活？」


「お、Aが俺のところ来るなんて珍しいなァ、なんかあったか？」


「ううん、なにも！がんばってね」


「おう！もう春高も近いしな！」


「春高も、私行くから」


「ぜってー負けらんねえな！お前にかっこ悪いとこ見せられねえ！」


「木兎はいつでもかっこ、」


「木兎さん、部活行きますよ」


「おー赤葦。ちょっと待って」


「赤葦！まだ私と木兎が話してるでしょうが！邪魔しないで！」


「時間は有限なので」


「おうおう赤葦、言うようになったじゃねえか！負けるなA」


「木兎も！一体どっちの味方なの！」


「フハハハ、両方だ！」


「いいから木兎さん早く準備してください」


「赤葦！私の話聞いてるの！私先輩なんだけど！？」


「よし、行くか。」







―――いつもの日常。


春高まであとひと月ちょっと。






「んじゃ、行ってくる」





木兎が私の頭を撫でる。


そんな木兎の履くシューズは、私と赤葦が選んだシューズ。







「木兎、赤葦」





―――がんばれ。








―――私は木兎の彼女として、できることをやるだけ。


木兎を、支えたい。


木兎の周りも、全部。大切にしたい。






木兎が、好き。








【完】



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