十二神将『眠れる獅子』【東京レイヴンズ】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:4,989 hit

六言目ページ8

貴方sideに戻ります。

『来ないでっ！！！！！！！！』

首飾りを外せば
体はだるくない。走れる。

もつれそうになる足を強引に動かし
逃げようとした先、

???「止まりなさい。」

動けなくなった。

私を呼び止めたのは、
ハーフアップの赤い髪の女性。

『はは……う……え……』

母「言霊使われちゃ困るからね。
“言葉を発するな。“」

母上は私より霊力が低い。
それは、何も知らない私でも
わかる。

だから、普通の呪術者なら
誰でも解けるほど母上の言霊は緩い。

だけど、ずっと閉じ込められていた
私は、言葉を発する以外に霊力を
操る方法をわからず、
母上の言霊にかかってしまうということ。

母「ったく。あの十二神将達のせいで最悪よ。何もかも計画がパァじゃない。あんたを売った金で新しく生活でも始めようと思ったのに。あんたのパパと。最後くらい大人しく売られて、親孝行したっていいんじゃないの？本当に最悪ね。
あんたが生まれてこなければ、
こんなことにならなかったのに。

私はあの人と逃げるから。
新しい生活を二人で始めるの。
アンタ抜きで。
金にならないならアンタはもういらない

とっとと…… しね。」

言葉は出ない。

体は動かない。

あぁ、最後まで、こんな残念な人生で。

しんじゃうのか。