十二神将『眠れる獅子』【東京レイヴンズ】 (ページ7)

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五言目ページ7

大友陣side

『来ないでっ！！！！！！！！』

そういって少女は走って逃げた。

こんな場所に連れてこられたんだから
錯乱するのもわかる。

だけど、僕はわからない。

なぜ僕は動けないのか。

いや、正確にはわかっとるんや。

あの子は言霊の天才。
僕は、彼女の甲種言霊にあっさり
引っかかってしまった。

僕がこの状況から抜け出すには
彼女の気が緩んだ時、
自分の霊力で振り切るしかない。

天海「大友!?テメェ何突っ立ってやがる」

天海部長……。このオッサンにこの状況。
後で絶対笑われるわ。ほんま最悪や。

体は動かせないので目で合図を送る
“やられちゃいました”

天海「ｵｲｵｲ…嘘だろ。こっちは
あと少しで片付く。それまで待ってろ。」

フッ……っと笑ったその瞬間
体の拘束感がとける。

急いであの子の走っていった方へ向かうと

あの子によく似た女性が
あの子にナイフを
振り下ろしていた。