34 ページ40
窓から差し込む光で目が覚めた
茜ちゃんがくれた目覚ましが鳴る前に起きれた
顔を洗ってリビングにいくと茜ちゃんが朝ごはんを作っていた
『茜ちゃんおはよう』
「あら、早いわね。ココア?カフェオレ?どっちにする?」
『カフェオレ。何か手伝おうか?』
「じゃあ、出来上がったやつ盛り付けお願い。包丁には触らないでね」
『…別に切るくらいならできるよ』
「ダメ。皿洗いもダメよ。」
『 …はーい』
何もさせてくれない茜ちゃん
茜ちゃんと一緒に暮らし始めて半年くらい
このやりとりにも慣れたな
私が事務所入りを決めた日、そのまま茜ちゃんと両親に話をするため家に帰った
両親は猛反対
安定した職業に就いて、結婚して、子供が出来て
そんな普通の幸せを送って欲しかった両親
茜ちゃんは両親が納得してくれるまで、毎日家に来てくれた
茜ちゃんと一緒に頭を下げる毎日
両親との関係もぎこちなくなって、落ち込んでいた時もあった
でも、2歳下の弟が諦めんなって励ましてくれ
一緒に両親を説得してくれた
茜ちゃんが、私のプライベートはしっかりと守ると両親に頭を下げた
両親も私の夢を応援してあげたいとそう言って納得してくれた
本当に周りに恵まれてる
これから、嫌なことも辛いこともいっぱいあるだろう
だけど、私にの周りには心強い味方がいる
それだけで私は頑張っていける
ラスト公演、気合入れていきますか!
『おはようございます!』
「Aちゃんおっそーい!俺待ちくたびれた!」
そう言ってムッスリしている大にゃん
『え⁉ごめん。今日けっこう早めにきたんだけど……』
「昨日の俺のLINEみてないの⁉一緒に散歩しようって言ってたんだけど!」
大にゃんからLINE来てたかな?
『 ……あ!携帯!茜ちゃんに預けたままだった』
「はぁ、なんかそんな気がしてた」
呆れた顔でため息をつく大にゃん
『ごめんね。舞台が終わったら桜見に行こう。凌くんが今日満開だって言ってたし… ねっ?』
こっちをチラッとみて、またため息をつく大にゃん
「 ……今日で最後なんだね。Aちゃんとまた共演したいなー。しばらくは、仕事が一緒になる機会なさそうだしね」
『……そうだね。また共演したいね』
大にゃんと凌くんのイベントにサプライズ登場するなんて言えない
「…Aちゃん、頑張ろうね。」
私の頭をポンポンと撫でて、自分の楽屋に入って行く
大にゃんの背中が初演のころより大きく見えた
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヲタギュ(プロフ) - きなこさん» コメントありがとうございます!みなさんにコメントしてもらえると、頑張れます!完結まで長くなると思いますが、お付き合いお願いします! (2015年2月16日 15時) (レス) id: 7e3722fa33 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 初めまして!!薄ミュと凌くんの夢小説、数少ないので、かなり楽しませて頂いてます!とっても面白いです!執筆大変だとは思いますが、更新楽しみにしてます!!頑張ってください!!! (2015年2月15日 19時) (レス) id: a7f56016b2 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタギュ(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます!凌くんの夢小説って少ないですよね。面白いって言ってもらえるだけで、本当に頑張れます!ありがとうございます! (2015年2月11日 0時) (レス) id: 7e3722fa33 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 初めまして!あまりない凌くんの夢小説の中でこの作品はとても面白くて、毎回毎回更新を楽しみしております。無理をせずこれからも更新頑張ってください!! (2015年2月10日 0時) (レス) id: 256bec660e (このIDを非表示/違反報告)
ヲタギュ(プロフ) - くまさんさん» コメントありがとうございます!幼馴染っていいですよね!参考にさせていただきます。 (2015年2月8日 7時) (レス) id: f45a41061d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヲタギュ | 作成日時:2015年1月5日 21時