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Beat's side ページ16

バアさんのお使いで街に買い物に出ていた。

本当に、なんであのバアさんはピンクが好きなんだろうか。

まぁ、別にいいですが。

片耳にのみイヤホンをつけて音楽を聴いていたら、誰かとぶつかってしまう。

「す、すみません……」

聞いたことがある声。

ビート「Aさんじゃないですか!」

「え、あ、ビート君………」

僕は倒れているAさんの手を引っ張り起こす。

ビート「こんなところで何してるんですか?顔色悪いですよ?」

買い物に来たのかもしれないが、それにしてはバッグとか持ち物がない。

「な、なんでもないですよ!大丈夫です!」

一瞬。

おかしいと感じた。

なんでそんな笑顔をするんですか。

なにかを怯えてるような。

下手な笑顔。

ビート「なんでもないわけないでしょう」

「ほ、本当になんでもないですから……」

そういうAさんの手は少し震えている。

そしてチラリと首筋に痕があった。

これはおかしいと思った僕はAさんの腕を引っ張りカフェに向かう。

ビート「……あそこのカフェに行きましょう。奢ります」

「え、ま、待って!私、行けないです……!」

ビート「じゃあ話してください」

「そ、れは………」

ビート「ではバアさんのところに行きましょう。そこなら誰にも聞かれない」

僕はそのまま引っ張ろうとしたが。

「だから、駄目なんだって!!」

Aさんが声を荒げて言う。

そして手を振り払われる。

ビート「Aさん………?」

Aさんの顔を覗き込む。

「私はあなたのこと傷つけたくないんです。だから……心配、しないで下さい」

今にでも泣き出してしまいそうな笑顔。

ビート「っ僕は貴女のことが心配で…」

キバナ「いたいた〜!Aー!」

「っ!!!」

この人はAさんの従兄妹で、ドラゴンタイプのジムリーダーの人だ。

キバナさんですっけ。

キバナ「探してたんだぞー!」

Aさんの頭をわしゃわしゃと撫でるキバナさん。

Aさんは恐怖に染まった顔。

なんで………

まさか。

思ったことを口に出そうとした寸前でキバナさんとAさんはその場を去ってしまった。

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セツナ(プロフ) - ただただ尊い。この作品好きすぎる。 (2021年5月22日 23時) (レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ヤンデレ、尊すぎ… (2020年3月20日 16時) (レス) id: 49cd02b72e (このIDを非表示/違反報告)
ポリゴンショック - お話楽しく拝見させてもらってます!小説を書くのは大変かと思いますが、頑張ってください!応援してます! (2020年3月11日 8時) (レス) id: f261f8d6a8 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - ヤンデレキバナ美味し過ぎてやばい (2020年3月9日 23時) (レス) id: 82e47cd11f (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 連続でしてしまいすみません。あかがみさんは1度作者本人に催促しないでといわれてますよね?続きが気になるのはいいですけどだからと言って催促するのは違います。1度言われたのに何故また言うのですか? (2020年3月9日 1時) (レス) id: 2800e4ee03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒豆の杏@眠い | 作成日時:2020年1月23日 18時

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