39th Snowfall Continue ページ23
スノーイ 「そういえば、もうすぐスノープリンス様の誕生日ですね。」
勝利 「誕生日なの？」
慎太郎 「来月なんだけどね。スノーキングダムでは王族の16歳の誕生日は大事な日なんだ。でも伝統通り出来ない。スノーロッサもない。」
俊哉 「伝統？」
大吾 「スノーロッサ？」
慎太郎 「スノーキングダムの王族は16歳になると、次の君主になるんです。そしてスノーロッサはスノーキングダムの伝統花。簡単に説明すると、溶けない氷の薔薇です。」
聡 「溶けない氷の薔薇？」
慎太郎 「うん。俺の誕生日と最初のスノーロッサの開花は同じ日。だからいつも国民と一緒に過ごした。」
ラウール 「でも何で心配なの？」
慎太郎 「…今スノーキングダムが滅んでいるのもそうけど、次の君主を発表するのは前代の君主なのにお父様はのう亡くなっている。そしてスノーロッサはスノーキングダム以外にはいない。」
スノーイ 「戴冠式はスノーキングダムを復興してやりましょう。」
慎太郎 「…そうだね。ありがとう、スノーイ。俺、ちょっと外に。」
コップを片付けて外に出た。
スノーイ 「やっぱまだスノーキングのことが…」
大吾 「スノーキング？」
俊哉 「そういえば、慎太郎の実の父に関して話したことが無いね。」
スノーイ 「スノーキングはスノープリンス様がまだ幼い頃に亡くなったって言いました。だから出来る限りで王国を守りたいって。」
ラウール 「でもアビス次元がスノーキングダムを征服して…」
スノーイ 「僕は昨年までスノープリンス様と会えてなかったから初めてこの世界に来たからの生活はあんまり知らないけど、良い家族と友達が出来て安心した。」
勝利 「誕生日…戴冠式…スノーロッサ…」
聡 「何を考えているの？」
勝利 「全部やらない？慎太郎の誕生日と戴冠式を。」
ラウール 「良いね、それ！(あとはスノーロッサか…)」
(学校終わり)
康二 「スノーロッサ…透明な硝子にオーロラの様に煌めく花。でもスノーキングダムにしか開花しない。」
ラウール 「阿部ちゃんの
亮平 「やったことがないから難しいと思うけど、こんな日のためにやってみる。」
翔太 「前代の君主は関しては…」
大介 「そして王冠も…」
亮平 「カーテナも必要みたい。」
蓮 「カーテナ？」
涼太 「戴冠式で使う短剣のこと。」
康二 「だったら俺のスノーダガーをカーテナの代わりに。あとは式をどこにやるか…」
辰哉 「じゃあ学校でやろう。」
照 「そうだね。広い場所にやった方が良いと思う。」
39th Snowfall Continue→←39th Snowfall Continue
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時音 | 作成日時：2023年6月21日 0時
