永遠 Yuta Side ページ49
今日はAとデート。苦手な早起きをしてヘアセットもした。
今日は雪が降っていた。
寒いねなんて言って笑う君の姿が頭の中に浮かんで、1秒でも早く会いたくて早歩きで駅まで向かう。
5年前に君と離れてもう二度と会えないなんて思っていて、だけど君はまた俺の前に現れてくれて。いつも君は俺の背中を押してくれる大事な幼馴染だっ
た。
だけど気付いたらその気持ちは恋に変わったんだ。
俺の事を好きでいてくれて奇跡のような毎日だった。君が笑う顔も俺の前で思い切り泣く姿もどんなAも俺は大好きだった。
あれから時は流れて約２年が経った。お互い忙しく今までより会うことが減った。
それでもずっとお互いが想い合っていた。たまに会える時は思う存分愛し合って。
今までの俺たちを思い返しながらポケットに入った指輪ケースを奥へおしこみ先へ急ぐ。
駅についてAの到着を待った。
仕事の関係で引っ越して家も近くなくなって駅で待ち合わせをするのもようやく慣れてきた頃だ。
少し待っていると君が改札の向こう側で俺を見つけて手を振った。袖がモコモコとした記事のコートに赤のチェックのマフラーを巻いていた。
そんな姿にも愛おしさを感じて唇をぎゅっと噛み締めた。
改札の向こう側で
降る雪と僕を見て とびきり笑顔なそうさ君に
君に会えるから。
裕「A」
貴「んー？」
裕「結婚しよっか」
貴「えっ……うんっ嬉しい…！」
「俺がずっと守るから、永遠に。」
愛してるよ
君に会えるから END
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作者名：とまと | 作成日時：2019年8月6日 8時
