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幸せ ページ21
春樹が居なくなり裕太は私を急かすように言った。
裕「あいつがいない間に荷物まとめなよ。簡単でいいからもうここに戻らなくていいように」
貴「うん。わかった。」
私はスーツケースをクローゼットの奥から取り出し服やパソコン大事なものをめいっぱい詰め込んだ。そして春樹と撮り額に飾ってあった写真は机の上に伏せて残しておいた。
貴「裕太…ちょっとまってて」
あまり時間はないけど一言だけ春樹にメッセージを残しておきたかった。嫌われたくないとかそんなのじゃなくてもうこれ以上私みたいな人を出さないために。
『春樹といて幸せだったよ。次は真っ直ぐに誰かを愛してあげてください。さようなら A』
私なりの春樹に送る最後のメッセージだった。どうかこれで春樹がまた新しい道にそして次は道をそれていかないようにそれだけを祈って裕太に手を取られ家を出た。
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作者名：とまと | 作成日時：2019年8月6日 8時
