好き ページ31
裕「ずっと後悔してた。久々にAに会ったらこんな事になってて、5年離れてただけなのにAとの距離が凄くて。奈々の事も正直チャンスだと思った。このタイミングならAに思ってる事言えるって」
どうしたらいいか分からなくて私は黙りこくったまま。
裕「Aは俺の事嫌い?」
貴「…ううん嫌いじゃないよ」
裕「じゃあ好き?」
貴「……好きだよ。でも私が裕太の傍にいる資格なんかないの。私だって奈々の事心配で、裕太に話したよ。だけど片隅で、もしかしたらこれで2人が別れてくれるかもなんて思ってた。最低だよね」
裕「最低じゃないよ。俺もあの男のことでAに近づけたんだよ。俺だって最低」
最低だ最低じゃない私の方が俺の方がなんて言い合いを続けて裕太は言った。
裕「本当に好きなんだよ。もうAには苦しんで欲しくない。俺が一緒にいたいんだよ」
嬉しくて今すぐにでも返事をしたかった。でもそんな時春樹が私の頭の中を支配する。怖かった苦しかった。
貴「私もだよ………でもごめん」
私は裕太の傍から逃げ出した。このまま裕太と一緒にいたら私は裕太の優しさに甘えてしまう。私なんかのせいで裕太をダメにしたくない。
少し走ったところで私はしゃがみこんで泣いた。すると
?「Aさん?」
貴「…宮田くん」
宮「どうしたの大丈夫?立てる?」
貴「大丈夫です。すみません」
宮田くんは私の顔を見て心配そうにオロオロとしていた。
宮「何かあった?…あ、何も無いとはいわせないよ?」
貴「……好きな人に好きって言われて、凄く嬉しいのに素直に気持ちが伝えられないことってありますか?」
宮「うーん…俺は好きな人と幸せな時間過ごしたいからそんな事考えたことないなあ。」
貴「好きな人って…」
するとガサゴソとカバンを探りフィギュアを出した。
貴「バラちゃんでしたっけ」
宮「そうそう笑 でもAさんが何で悩んでるかわからないけど先輩からひと言!!思った時に好きって言わないと男の子は目移りしちゃうぞっ 」
貴「目移りですか…」
宮「そうそう。だからAちゃん気をつけるんだよ?」
宮田くんは私を見てにこにことしている。5年越しに裕太と一緒になれるかもしれないって時なんだよ。一生に一度かもしれないこんなチャンス
宮「とりあえず今日は遅いからおうち帰りな?送るよ」
残り三分程度の帰路を宮田くんと歩いた。次裕太にあった時ちゃんと伝えよう。
そんなことを思いながら
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作者名:とまと | 作成日時:2019年8月6日 8時