君に会えるから (ページ23)

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久しぶりページ23

好き…。絶対裕太には言えないけど。
私は気持ちを隠して居ることは下手じゃないと思ってる。
だから裕太とはちゃんと友達で居なきゃ。裕太と幼馴染な以上に裕太は奈々の彼氏だ。

この気持ちをそっとしまうことに決めたその時
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
玄関のチャイムが鳴った。裕太はパタパタと走っていきドアを開けた。

「裕太～！久しぶり～！」

嬉しそうに奈々は裕太の首に腕を回していた。そして玄関先でキスをしていた。凄く幸せそうで、にこにこしてて今の私には見るのがいつもの何倍以上に苦しい光景だった。
家に招待してもらっただけ有難いんだから耐えなきゃ…！

裕「ごめん今日来客あるんだ」

「来客？」

裕「おーいA」

裕太に名前を呼ばれ私も玄関先まで足を運ぶ

貴「…奈々久しぶり」

「え…A！？わあああ会いたかったよお～」

そう言い私に抱きついてくる奈々。高校を卒業してから一度も会ってなくふわっと香る奈々の香りに思わず涙が出そうだった。

「Aどうしてここに！？」

奈々に春樹のことは知られたくなかった。

貴「バイト終わりに裕太に会ったの。今日奈々来るから～って誘いに乗っちゃった！」

「も～Aは可愛いな～」

そんな他愛もない会話をしながら3人で食事をした。食事をする時も2人はすごく幸せそうでいいカップルだなって素直に思った。
あの時裕太の背中押してよかったなってそんな事を考えながら、私はいつもより強いお酒をグビっと飲み干したのだった。