空を呑む。112 ページ26
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「Aさんのご家族のこと、アズールもご存知でしょう」
「……お母様のことか？」
「おや、ジャミルさんもご存知でしたか」
ジャミルに教えた覚えはないが、部屋に残したあの手紙を読んだのだろう。学園長以外には読めないと思っていたけれど、彼は読めてしまったのか。
世間話の延長線で1度だけ教えたあの魔法。
まさか、覚えているとは思わなかった。
「あの、家族って……」
「僕も詳しくは知りませんが、Aさんのご家族は複雑なんです」
俺はお前の家族も複雑だと思うけど、なんて心の中で呟いた。今口にするのも、彼の発言に口添えするのも面倒だ。
何も知らない監督生とモンスターが首を傾げているのが見えると同時に、グラッジがぷるぷると震えながら俯いているのが視界に映る。
「アハハハッ！！ 何、お前ら。Aのこと何にも知らないじゃん」
そんなんでAのことを1番知っているとか、よく言えたね。
心底愉快そうに笑ったグラッジが目を細めながら再び口を開こうとするのを見て、嫌な予感が頭を駆け巡る。
「＿＿Aは妖精と忌々しい人間のハーフだよ」
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ヴィンセント・ヴァンクール - とても面白かったです(o^^o)更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください。応援してます(^^)/ (8月1日 21時) (
レス) @page42 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2021年1月23日 15時
