空を呑む。30 ページ33
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……使い魔じゃないなら何でモンスターがここにいるんだ。
「俺たち、そこの鏡を通りたいんですけど」
「鏡? そこに鏡なんかないゾ?」
「はぁ? ここにあんじゃん、目でもおかしくなったわけ?」
怪訝そうな目でモンスターを見るハートのペイントをした生徒に対して、モンスターの隣にいた監督生は首を傾げた。
……あぁ、コイツらも参加するのか。ハーツラビュル以外のことはすっかり忘れていた。教師も通れるように__いや、あの人たちなら通り抜けれるか。
「見えてないのは仕方ないよ。俺がハーツラビュル寮生以外に見えなくしたからね」
「えぇ!?」
「学園長から頼まれたんだが……そうだな、君たちは彼らに捕まっておけ」
見えてはいなくてもそこにはある、彼らを信じて進んでみろ。
「帰りは見えるはずだから安心して」
そう言いながら彼らにひらひらと手を振り、イデアに連絡をするために踵を返した。
自分の目で見ているものだけが真実じゃない。俺のように魔法で認識を変えることもあれば、話し方や性格を偽っている場合もある。
「あの、お名前は?」
「また会った時にでも教えてあげる」
……会えたら、だけど。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます! そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね! (2020年5月7日 18時) (レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…!!更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…!!! (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2020年4月14日 23時