空を呑む。08 ページ11
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俺に手を払われたことをまだ理解出来ていないのか、唖然とした表情でこちらを見つめてくる。
「お前は……スカラビア寮生か。こんな簡単なこともできないとは、聞いて呆れる」
「え、……」
「このことは寮長に報告させてもらう。追って処罰を受けよ」
何年であろうと知ったことか、俺にも被害があったのだから罰を受けて当然だ。実害が出たというのに、謝るだけで済むはずがないだろう。
……本当はもっと後に行くつもりだったが仕方がない、モストロ・ラウンジに向かおう。
「では、失礼します」
がたん、と普段の彼からは想像ができないほど荒々しく閉められた戸に、その空間に残された者の視線が磔になる。
__誰だ、あれは。
いつも穏やかな表情は凍てつき、口調は厳しく、誰かを彷彿とさせるような雰囲気を纏っていた。
あれは本当に、A・フィダルだったのか。別の誰かだったのではないか。
デイヴィス・クルーウェルが彼らに声をかけるまで、誰一人としてその場から動くことは出来なかった。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます! そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね! (2020年5月7日 18時) (レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…!!更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…!!! (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2020年4月14日 23時