反応集[魔入間]

続 き ページ16

リードくん

「…え…？」

貴女の言葉に困惑し､理解が遅れた彼。

『……別れよう。』

もう一度言うと彼は青ざめて､

「…それが君の､幸せになるの？」

と言います。
貴女はその言葉を聞いてどう思いますか？

例え彼が犯罪を犯しても､貴女が彼の事を心の底から愛していることに変わりはありませんし、彼が貴女の事を心の底から愛していることにも変わりはありません。

彼は

別れることが君の幸せなら構わない､僕は君の幸せを願うから。

ということを言いたいんですね。


「………A､もう一回聞くよ。
それが君の､Aの､幸せ？」




ピケロくん

「…は」

貴女から別れを切り出した時､彼は驚いた顔で固まっていました。
そんな彼に苛立った貴女は､

『そういうこと､だから…じゃあね』

と言ってそそくさと帰りました。

「A､待って！」

待って！と繰り返していましたが､そんな事も気にせず帰る貴女。

校門を出て1分ほどのところで､変な男に絡まれてしまいました。


『(…いつもは…ピケロくんがいるから助けてくれてたのにっ…)』


可愛い系美人の貴女。
なのでよく絡まれる事があります。

この時､ピケロくんが助けてくれていた事を思い出しました。
そして､やっぱり彼は必要なんだな､と実感。

『(…でも、もう遅いよね…)』

手を強く掴まれ､『(振り払えない…！)』と思った瞬間､



「何してんだよ」



と､低く殺気のこもった声が聞こえました。


振り返ると＿＿＿



『っ…ピケロく…』



「あ？なんだよおま＿＿」


クソナンパ野郎がピケロくんに言い返そうとした時､
クソナンパ野郎と貴女の間の地面から岩がゴゴゴゴッと出てきました。


「…ﾋｯ…」


んだよ逃げんのかよ。
なら美人ナンパすんじゃねぇよゴミクズが。

おっと素が出ちゃった


『ピケロ、くん…ごめん､もう遅いかもしれないけど、もう一度付き合っ』


て、まで言おうとした瞬間､彼の柔らかい髪の毛が額に触れました。


「……もう一度､付き合って。」

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