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□ 【魔法編】 ページ19

「あー、疲れた……!ねぇねぇピウス君。これ、頼める?」

あの一件以来、何かと馴れ馴れしくピウスに話し掛けるアルマは、またもピウスに頼み事をしているようだった。

いや、頼み事というより、ただの仕事の押し付けかもしれないが。

「はぁ……これくらい自分でやってくださいよ…」

うんざりしながらも、そのアルマの仕事を請けるピウスもピウスだが。

ピウスは、仕事場から出て、頼まれた仕事を済ませようと、職員以外は立ち入りが禁じられている廊下を歩いた。

「ん………?あれ?」

ふと、ピウスは足を止めた。

その理由は、彼の視線の先にあった。

自分以外が誰も通っていない廊下に、あまりにもこの場に不釣り合いな風貌の人……しかも、子供がいた。

黒いマントをくるむように羽織り、ピウスに背を向けている。

「なんでここに……職員以外の人が………?」

予想外の存在に驚きを隠せないピウス。

そのマントを翻し、此方を向いた子供は、なんと、今回オークションに出品される予定であるエルフの少女だった。

その少女は、じっとピウスを見据えると、逃げ出すように踵を返して駆け出した。

「……っあ、ちょっと!待って!」

今はまだ昼時。

つまり、外に出られてしまうと闇オークションを行っていることが露見してしまう。

出られる前になんとかしなくてはいけないと、焦りに焦って顔面蒼白なピウス。

叫ぼうにも叫ぶことが出来ず、ただ追いかけることしか出来ない。

ピウスは、意外と逃げ足の速いエルフの少女に、助けを心の内で求めながら全速力で長い廊下をひたすら走った。

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設定タグ:合作 , 憂い系職員の憂鬱 , オークション , オリジナル作品
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あき(プロフ) - ぬーん(´`)さん» 返信遅くなってしまい誠に申し訳ありません!とっても嬉しいです、ありがとうございます!もうそろそろ更新できそうなので頑張りますね!ピウスさん私も好きですよー。 (2020年9月26日 21時) (レス) id: f9bd0e9f58 (このIDを非表示/違反報告)
こきあ(プロフ) - ぬーん(´`)さん» 沢山のお褒めの言葉、とても嬉しいです、ありがとうございます!これからも面白い作品作りに精進して参りますので、応援の程宜しくお願い致します!あ、私もピウス君好きです! (2020年9月20日 23時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん(´`)(プロフ) - 夜分遅くにコメント失礼します…! え、え、凄く面白いです…! 個性的なキャラや、言い回し、圧倒的な文章構成力…!! しっかり作り込まれた一次創作本当に好きです…。文章だけでピウスくん好きになりました(*´`*) (2020年9月20日 23時) (レス) id: 554c742bde (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - サワーさん» さわんぬぁぁぁ!そう言ってくれて嬉しいです!ありがとうございます!これからも頑張るのでよろしくお願い致します! (2020年9月16日 17時) (レス) id: f9bd0e9f58 (このIDを非表示/違反報告)
こきあ(プロフ) - サワーさん» 二人で一生懸命練り上げたキャラクター達なので、そう言って頂くと本当に嬉しいです!これからも、サワーさんのことを飽きさせない作品作りに努めますので、応援宜しくお願い致します! (2020年9月15日 23時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき×こきあ x他2人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2020年8月29日 0時

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