悪い噂 (ページ7)

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帰り道、たまたま樹くんと北斗と同じ方向なのが私だけで必然的に3人で帰ることになった

他の女の子たちには嫉妬の目で見られたけど、
こればっかりは仕方ないでしょ？なんて優越感に浸っていた

樹くん、私、北斗の順で歩いているけど
神経は当たり前に樹くんに集中していて緊張する

それが北斗にも伝わっているのか面白くなさそうな顔

「そーだ、AちゃんLINE交換してないよね？」

突然そんなこと言い出した樹くんの提案によって手に入れることの出来たLINE

‘‘ Juri ’’ その文字と樹くんの後ろ姿のアイコン

それを見ただけで胸がきゅんとしたからきっと重症

「随分顔ニヤけてんのな」

『なっ、うるさい』

「なに？北斗。羨ましいなら北斗も交換すれば？」

そう言って私と交換したまだなにも会話がされていないトーク画面を北斗に見せながら何故か得意気な顔を浮かべる樹くん

「別に、俺は...」

なんて言うけど、一度考えて「やっぱ俺も交換してあげる」って上から目線

『別に私は北斗としなくても....』

とそこまで言うと耳元に口を寄せて

「樹と俺、結構仲良いけど？」

なんて餌に釣られて交換する私はきっと彼らみたいなモテ男からしたら馬鹿な女なんだろうな

ほら、その証拠に少し笑ってる