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『舞花は、さ...』
そこまで言って、言葉が詰まる
本当に、聞いても良いのかな？なんて
そんな私に気づいたのか、舞花はちょっと困った顔で
申し訳なくなる
『ごめん、なんでもな...』
「好き、だよ」
『へ？』
「樹のこと、好きだよ」
分かってたけど、頭を鈍器で殴られたような気持ち
考える力が一気になくなって、ぼーっとする
「昔から、好きだったんだけどさ。なんか、うん」
耐えられなくなっちゃったの、なんて悲しそうに笑ってる舞花はなんだか綺麗で、樹くんの物語のヒロインに相応しかった。
あぁ、やっぱり私じゃヒロインになんてなれないんだ
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作者名：かす | 作成日時：2021年9月15日 1時
