仲直りのティータイム ページ8
7「スズ、面倒くさがらせてごめんな。ほんでも……話してくれてありがとう……でもな。かってにそんなふうに諦めんといて。俺を諦めないで。」
悲しげに笑いかけるタカシ。
その様に私は罪悪感を覚えて。
「ほんとにごめん。これからは、ちゃんと言うよ。全部。」
7「超特急のことやったらめんどくさがらへんのにプライベートになった瞬間諦めがちなんあかんで。話し合い、大切にしてや。」
その言葉にこくりと頷くとタカシは少しだけ満足そうに頷いた。
7「んで？残りの時間で遊園地もどるんは無理やからどうしたいとかある？」
「……んー……タカシとのんびりできるならなんでもいいよ。」
7「なんでもええが1番困るんやけどなぁ」
困ったような顔しながらぐるりとあたりを見渡すタカシ。
そしてその目に止まったのは……
7「あれにしようや。」
ハンモックカフェ
そう記載されているカフェだった。
幸いにも席は空いていてすんなり入れて。
2人して同じ飲み物を頼んでハンモックに座る。
7「「なにこれ、やばい」」
座った瞬間、ぱっと笑顔になる私たち。
そのタイミングがドンピシャでなんかもう、笑うしかなかった。
そこからはのんびりゆったりなティータイム。
タカシと色んなことをただただ話した。
タクヤがかっこいいだのなんだの話すこともあったから、負けじとこちらはなぜかユースケを持ち出して褒めてみた。
そうするとなんだかタカシはいじけちゃうから、いじけたのを見計らって今度はタカシあげに徹する。
照れたり笑ったり。
大忙しな彼に、微笑ましい感情を抱きながら私たちのデートは終わって行った。
その帰り道。
タカシがデート終わる1分前に小さく呟く。
7「ほんまは今日、カイにめっちゃヤキモチ妬いてたんやで。それもあって、いじけてごめんやで。」
そういった彼は、耳まで真っ赤に染め上げてた。
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作者名：Orin | 作成日時：2019年1月20日 3時
