ハッピーニューイヤー ページ11
そして。
その後私がそのドラマで１クールからかわれたのはいうまでもない。
ただ、超特急のメンバーに関してはそのドラマが終わるまで、やけによそよそしい日もあって。
そういう日は面白いからこっちから近づいてみるんだけど、最終的には怒られるので困った…
そうこうして春ツ,冬ツ、写真集・アルバム発売を乗り切り、映画にドラマ。
忙しい年が過ぎていった。
特に2016年は映画の撮影が相次いでそこにドラマ、ツアーだなんていう鬼スケジュール。
ほんとに死ぬかと思った。
そして…新しい年がくる。
きっと、今年よりも目が回るくらいの忙しくて楽しい日々が。
成長の年が。
中瀬さんが運転する車の中で、徐々に明けていく夜空を見ながらちょっとだけ浸る。
「初日の出、見に行くか？」
なんて声をかけられるけど、ちょっとうとうとしてきてて私は返答しようとしてやめた。
バックミラーでその様子を確認した中瀬さんはふっと笑ったかと思うと
「早く帰ったほうがよさそうだな」
なんてつぶやいた。
そうして、私は夢のなかへ意識を預けた…―――――
――――「起きろー。スズ？」
中瀬さんの声…じゃない…
ゆっくりと意識が浮上する。
そして、重たい瞼を押し開ける。
外は先ほどよりも明るんでいて。
0「ん…ついた？」
なんてつぶやくと、空を映していたはずの視界にふっと人が現れる。
6「おはよ！」
にこっと笑うその人物。
ん？待って待って。ユースケ！？
5「あけましておめでとう、スズ！」
にこにこの人物がもう一人、視界に飛び込んでくる。
ゆっくりと思考がめぐると、今の状況を理解しようと体勢を立て直し、ばっとあたりを見渡す。
私がいた後部座席のドア前…そこには超特急のメンバーがそろっていて。
いやいやいやどうした！？
なんて目を真ん丸にして瞬きを繰り返す。
夢の続きか？なんて。
2「夢じゃねぇぞー」
なんて口元に手を当てつついうカイ。
3「新年のご挨拶に来てみた」
うっす、なんてリョウガ。
0「…あけました、おめでとうございます。」
状況理解し、私は車を降り、全員の顔を見渡してはそう声掛けを行った。
7「なんかちがわへん？」
すかさず突っ込みのタカシ。
1「あけまして、やろ！」
あひゃひゃ、なんてコーイチ。
こちとらまだ起き抜けで頭がちゃんと回ってないんだっての。
なんて思うけど口には出さない。
0「え、まって挨拶だけのために来たの？」
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作者名：Orin | 作成日時：2019年1月20日 3時
