桐山家 (ページ11)

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照史side

もうあれから2週間か。

はやいなぁ。

大阪からおかんが来て色々やってくれてるから不便はないけど天寧と今まで過ごす時間が少なかったからどう世話をしていいものやら。

保育科いってたとはいえ、この子はやっぱり他の子と少し違う。

あんまり言葉も話さへんし成長もゆっくり。

ちゃんと病院連れていかんとな。

「おかん。ほんまに明日天寧連れて帰るん？俺頑張るからさ。天寧と2人暮しさせてや。」

お「何言うてんの？子供1人育てるんがどんなに大変なことかあんたは分かってへんやろ？それに天寧ちゃんの病気のこともあるし。ちゃんとした環境が必要やろ？自分の職業アイドルやで？」

「それくらいわかっとるよ。でも俺から天寧まで奪わんといてよ。」

お「もう決まったことやから。つべこべ言わんの。休みの日に逢いに来たらええやろ？ほら明日でお別れなんやから思い切り遊んであげ。」

おかんなら分かってくれると思ってたけどやっぱりあかんのや

俺は父親失格なんやな。

天寧が最近気に入って遊んでる木の積み木で遊んであげるとニコニコしてくれる。

でも自分の思い通りにならんかったんかおもちゃ投げだして泣き始めた

「天寧。おもちゃは投げません。誰かに当たったら怪我するでしょ？」

目線合わせても叱っても届いてないのか泣いてばっかり。

そっと抱っこしてあやしてたらすぐに寝てしもた。

眠たかったんかな。

寝室のベッドにおろして俺も横で寝転がる。

ふと携帯に目をやるとグループLINEが。

今日メンバーみんなが来るんや。

オカンにも言うとかな。

「オカン？今日メンバーのみんなが家に来るって。」

「はいはい。」

なんか意気揚々と台所行きよって。

ご馳走でも振る舞う気なんかな。

俺はまた寝室に戻って天寧の横でゴロゴロ。

知らん間に寝てしもてたわ

おかんのみんな来たでの声で起こされてリビングへ。