小さな行動ひとつ ページ12
ピンポーン
チャイムが聞こえると同時にLINEの着信音。
「もしもし？」
渡『早く開けて』
「待って、いま開ける。」
来て秒で開けるってなかなかできなくない？
なんて思いつつも玄関の扉を開ける。
渡『「遅い」』
「いや、どんだけ短気」
手元でLINEの終話音がする。
そして、翔太くんが扉の内側に入って、ドアを閉めたあと、チェーン・鍵をかけた。
「そんな厳重にする意味」
渡「どうした？」
「え。」
渡「お前が翔太くんって甘えてくるときはなんかあった時だろ。」
ぽん、と頭の上に手のひらのぬくもり。
そのぬくもりに、気持ちが緩む。
「やっぱしょっぴー最強。」
なんて言って笑って見せると、その手はガシガシと私の頭をなでた。
渡「俺が一番だろ？」
「は、根に持ってるの？」
渡「お前の一番は俺じゃないとだめ。」
「なにそれ」
渡「宮舘にも誰にも負けたくねぇの。」
「なに今日激甘じゃん」
渡「俺はいつもAには甘め対応のつもりなんだけど。」
「そうでも、ないよ」
ガシガシと力強くなでていたその手は次第に優しく、甘やかすような手つきにかわる。
今日、あったことが走馬灯のようによみがえる。
「翔太君…」
渡「今はなんも言わなくていいから、泣いとけ。泣いとけ。」
震えてしまった声に察してくれた様子の翔太くんは私の手を引いて、その腕の中にすっぽりと包み込んでくれた。
「っ…悔しいっ…うっ…うぅ…」
声を押し殺し私はただあふれてくる涙を受け入れるように流していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まり姉(プロフ) - 関連の作品がオリジナルってなってます (2021年3月3日 20時) (
レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
Orin(プロフ) - 美紀さん» はじめして！コメントありがとうございます(´;ω;｀)コメント頂けると励みになります！更新頑張ります！阿部ちゃん＋ゆり組寄りの箱っていうことだったんですが、最推しとかみえますか？ (2020年3月15日 20時) (レス) id: e1d2b49182 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2020年3月15日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Orin | 作成日時：2020年2月22日 11時
