パパ活

37 (まふまふさいど) ページ37

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＿＿＿＿＿＿ピコン、と鳴った通知音。

それに思わず反応して、側に置かれたスマホの液晶画面を自分の方に向ける。




なんだ、ただのゲームの通知か.......

はあっと何度目か分からない、ため息を吐いたところで、
僕は一体何に期待していたんだ、と我に返る。

そしてそれが彼女からの通知である事も分かっていて。




いつもの癖のように、メッセージアプリを開く。彼女とのトーク画面をタップした。
メッセージを送る気にもなれなくて、意味もなく彼女との過去のトーク画面を上に上にスクロールした。


Aちゃんがよく送ってくれる顔文字やスタンプを、可愛いななんて思って僕も一時期よく使ってたっけ。


なんてことを思い出しながら、1番最初のやり取りまで辿れば、次は1番下まで戻ってキーボードを開く。そしてそのまま、メッセージを打った。











" 明日会えない？ "

その十文字にも満たないメッセージを、送る勇気もなく。

迷いに迷った挙句最初の二文字だけを残して、消して。
その後もう一度、画面に指に滑らしてさっきよりもゆっくりと文字を打つ。





それが終わると、メッセージの一番右端まで指を持っていって。

画面に指が触れるか触れないか、
送るか送らないか、のところで＿＿＿＿＿＿指を離した。





はあっと自分の勇気のなさに、溜息をつく。

そのままスマホを何処かにぽいっと置いて天井を見つめれば、疲労感をどっと感じて、何も考えずにそのまま目を閉じた。





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その数時間後に目を覚まして、寝起きのままスマホを確認すれば。

昨日の夜送ってない筈のメッセージが彼女に送られていて、思わず発狂しかけてしまった。





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